週刊あはきワールド 2018年5月16日号 No.570

全力で治す東西両医療 第25回

ともともクリニック全力カンファレンス中継(14)

~そもそもの経穴効能を考える~

 (1)荒川和子(2)木村朗子(3)石川家明 


◎第24回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(13)
      ~曲泉、陰谷の反応で何がわかる その2~
      (荒川和子・石川家明)
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(1)荒川和子:清友会 山田整形外科胃腸科肛門科
(2)木村朗子:ともともクリニック院長
(3)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表

 「あのう、横から失礼します。お二人のお話とっても面白いのですが、鍼灸勉強初心者として質問です。肝経といえどもたくさん経穴がある中で、どの経穴の圧痛を見に行くのか、どの経穴を治療に使うのか、どうやって決めているんだろうといつも疑問なんです。」と木村先生から横槍が入りました。今日来院している患者さんに、ある経絡を何の考えもなしに触診して、さらにその上にある経穴に鍼を打っていくとは考えにくいのですが、治療家の頭の中はどうなっているのでしょうか。私たち鍼灸治療家、何を基準にある経絡のある経穴を治療穴にしているのでしょうか。一緒に考えてみましょう。

■君は経穴効果の特異性を体験したか?

石川前回、荒川さんがたいへん面白い指摘をしてくれました。経絡を想定するかどうかと。たいへん、素朴な問いでよろしいかと思います。

荒川でも、私はやはり流注を考えて、経脈の及ぶところは主治が及ぶと基本的には考えています。

木村「基本的」に考えているって言うのが良いですね。まずは決めつけてはいないという意志表示を感じます。

石川そうですね。その前に、まず経穴の特異的効果の存在を体験したことがあるかどうかがスタートでしょうね。

木村それは皆さんお持ちなのでは。

荒川便秘がひどく、腸が動いていない37歳の男性ですが、腹部を聴診器で蠕動音を聴きにいってもだいぶ時間が経ってから微かに鳴るだけでした。

石川時間が経ってもなかなか音が聞こえないとあせります。

木村腸蠕動音が5分ないとイレウスを疑います。なかなか聴こえないとちょっと不安になりますね。

荒川そこで、足三里に刺したら、すぐに腸が動いて聴診器もいらない大きな音が聴こえました。

木村腸蠕動音減少の患者さんだったのですね。便秘でもなくて、足三里を打つと、外部に聞こえるぐらい腸が急に動き出すケースは多いですね。

石川よくある、比較的多くの人が経験している例ですね。その意味では、ものもらいの二間の多壮灸も有名です。眼科でメスを入れてもらえば良いのですが、灸の不思議のおもしろさはありますね。

木村先生が寝ている時に虫に鼻を噛まれた話もありましたね。
 

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