週刊あはきワールド 2018年5月16日号 No.570

在宅ケア奮闘記 その137

在宅ターミナルケアをしている末期癌のKさんがいない!?

~改めて情報共有の大切さを思い知らされる~

訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 


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トラキチKさんのターミナルケア

 胃癌を患い通院で抗癌剤の点滴を受けている75歳の独居の男性(Kさん)。若いときに妻と離婚。娘が一人、父の様子を時々見に来ている。Kさんは工務店に勤める大工さんだった。少し頑固だが丁寧でいつも優しい言葉遣いで接してくれるときとぶっきらぼうなときがある。

 部屋の中には阪神タイガースのカレンダーが貼ってあり、奥の部屋には黄色と黒の縞々のメガホンが置いてある。この手の患者のその日の気分は、前日の試合の結果によって左右される典型的なトラキチのおっちゃんなのである。

 最近、食事ができない日が目立つようになってきた。食道にも癌が転移しているようで、喉頭付近が腫れて食物を通さない。栄養を補給するために栄養剤(エ〇シュア・リ〇ッド)を飲んでいる。

情報共有のためのノートを作成

 看護師からの提案があった。「もうターミナルだから、いつどうなるか分からないので情報を共有しましょう」。ヘルパーも含めてノートを作成することになった。
 

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