週刊あはきワールド 2018年6月13日号 No.573

治療家のためのセルフエクササイズ 第26回

ウェートトレーニングに学ぶ効率的エクササイズ(1)

~シングルレッグデッドリフト~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


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機能的ウェートトレーニングの目的

 ウェートトレーニングというと、ボディービルダーのような筋骨隆々になることを目的として行われるエクササイズと思われる方もいるかもしれません。しかしながら、この考え方には誤解もあるかと思います。確かに、彼らのように筋肉を大きくすることを目的にウェートトレーニングしている人も多くいるのも事実ですが、ウェートトレーニング自体は、体の動きづくりとしても大変有効なエクササイズ方法です。

 筋肥大ではなく、動きづくりを主眼としたトレーニングとはどういうことでしょうか。ウェートトレーニングでは重りを持ち上げてトレーニングを行います。どれだけ重いものを持ち上げられたかが、上達の指標になります。ここで大切なのは、重りを持ち上げて筋肉をつけることを目的とせず、重りを持ち上げるのに、なるべく筋力を使わないようにすることを目的にするということです。つまり、同じ重さを持ち上げるのに、特定の筋肉に頼った持ち上げ方をせず、全身の筋肉や関節の協調性を効率よく利用し、体の使い方を良くして重りを持ち上げるのです。こうすることで、体の筋バランスも整い、疲れにくく、障害のリハビリや予防にもなります。最終的には、体を機能的に使う方法を身につけることができるのです。実際に以前は腰痛だった選手たちが、特別な施術を行わず、体幹のトレーニングとウェートトレーニングだけで、いつの間にか腰痛が改善した例は、数多くあります。

 とはいうものの、実際の施術の場所に大がかりなウェートトレーニングの機材を持ち込むことは、現実的ではありません。動きづくりを主眼とした場合、重いおもりを利用せず、ウェートトレーニングと同様の効果を得る方法があります。それは、重いおもりを扱う代わりに、バランスなど他の要素を加えて、体の機能を高めた状態でエクササイズを行うことです。

シングルレッグデッドリフト(SLDL)

 ウェートトレーニングの代わりに行える機能的なエクササイズの一つとして挙げられるのが、シングルレッグデッドリフト(SLDL)です。まず、気になるのがこのエクササイズの名前ではないでしょうか。シングルレッグはともかく、デッドリフトという響きから、あまりポジティブな感じを受けないかもしれません。しかしながら、このエクササイズに使われているデッドとは、動かないという意味で、それほど恐ろしい意味ではないです。
 

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