週刊あはきワールド 2018年7月18日号 No.578

全力で治す東西両医療 第27回

ともともクリニック全力カンファレンス中継(16)

~証に対する経穴効能を考える2~

 (1)荒川和子(2)木村朗子(3)石川家明 


◎第26回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(15)
      ~証に対する経穴効能を考える~
      (荒川和子・木村朗子・石川家明)
◎第25回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(14)
      ~そもそもの経穴効能を考える~
      (荒川和子・木村朗子・石川家明)
◎第24回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(13)
      ~曲泉、陰谷の反応で何がわかる その2~
      (荒川和子・石川家明)
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(1)荒川和子:清友会 山田整形外科胃腸科肛門科
(2)木村朗子:ともともクリニック院長
(3)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表

 「肝経といえどもたくさん経穴がある中で、どの経穴の圧痛を見に行くのか、どの経穴を治療に使うのか、どうやって決めているんだろう」という木村先生の質問から始まりました。いつものカンファレンスの後の雑談ですので、話がいろいろなところに飛んでしまい、なかなか質問には答えられていません。

■経絡上の経穴をどのように選ぶか? その前に…

木村前回は面白いお話を聞かせてくれました。ある病証に対して鍼灸治療をするにあたり、1穴ごとに効能があっても、実際はその合わせ技であることを実例で話してくれました。つまり経穴には2穴以上の組み合わせによって効能を示す「処方」があるとのお話でした。

荒川救急車で何度か運ばれた、月経崩漏時の激しい頭痛の患者に、三陰交と太衝を使った症例でした。

木村この時は先生の頭の中は…

石川キレキレです。(笑)

木村失礼!(笑)この時の先生は病証の認識から経穴を選択するのですね。だから、肝経を選ぼうとする。

石川ええ、目の前の患者さんの病証は肝経であると。でも、先生の質問はその後のどうしてその経絡上のその経穴を探りにいこうと思ったのか、という質問ですよね。この患者さんは肝経を病んでいる。それでは肝経の経絡上のどこの経穴を使おうかという。

木村ああ、そうですね。この質問をすると圧痛を診ていますと答える人が多いのですが、何か実際はその前にすでに施術者の「思考フレーム」がある気がします。

荒川よく聞く答えに「指がそこへ(経穴)いくんだよね」があります。よく聞きますね。

石川うん、ほんとうによく聞く。

木村それは何か違う気がします。それがあるとすれば「技術」の方でしょう。診断思考のなかでの「経穴の選択」はそうではないと思います。

石川ガク!(急に首を垂れる)

木村ひぇ~、どうしたんですか!

石川ウウぅ、わたしフ~、古代韓国王国の医師の霊ある!

木村先生! 読者が見ていますよ! 変な評判が立つじゃないですか?

石川大丈夫、立ってます。完全に守護霊が乗り移った状態かもしれません。乗り移られた鍼灸師は手が自然に患者を治す経穴にいく。

木村鍼灸師はみな霊媒師体質ですか!

石川うん、多いかも知れない。いや、好きかも知れない。

木村そんなこと言うから、前回の救急科志望の医学生のように「あやしげな」と言われるのですよ!

石川それでは、「見える」というのはどうですか? 「ここ打て」マークが経穴上に浮かぶ。

木村ああ、それならば「視診」ですから良いかと思います。でも、もう少しどうにかなりませんか?(笑)

石川それでは真面目に、たぶんそれは、「多くの人はイメージがある」と、言いたかったのではないでしょうか。

荒川学校時代、授業でよく言われていましたね。「イメージを持て」と。まずは、肝経でもその経穴でも、イメージを持たないと最初の一歩が出ないと。

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