週刊あはきワールド 2018年7月25日号 No.579

Let’s はりきゅう遊学 第50話

酷暑の夏の臨床風景

~男の病は腎で治せ・非エキスパートのレシピ・期待してるほど~

お灸とハリ治療の専門家 福島哲也 


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 夏が来れば思い出す風物詩といえば、昭和の時代は、麦わら帽子、かき氷、スイカ、海水浴、花火、夏休みの宿題などでしたが、現在の子どもたちが大人になったときは何なんでしょうかね? 今年は気象庁も災害と認識するほどの異常気象で、先日も埼玉県の熊谷で観測史上最高の41.1度を記録したそうです。暑邪退散(暑気払い)と称して、ビールなどを飲み過ぎると、人体内でのヒートアイランド現象(上熱下寒、表熱内寒)に拍車をかけてしまいますので、皆さんもご自愛くださいね。

男の病は腎で治せ

 先日、アトピー性皮膚炎と無精子症で悩んでいるという30代前半の男性が来院しました。前者の訴えについては、ある程度の対応レシピは手の内にあるのですが、後者のほうは不妊専門を謳っているわけではないので、少し段取りを考える時間を要しました。

 無精子症は、閉塞性無精子症(精巣内で精子が作られているものの、精子の通り道が塞がっている状態)と非閉塞性無精子症(精巣内で精子が全くもしくはほとんど作られていない状態)の2つに分類されるそうです。また、乏精子症(精液の中に精子はいるけど、数が少ない状態)や精子無力症(精子の数は正常にあるけど、精子の運動率が低い状態)というのもあるそうです。閉塞性以外のものは、鍼灸治療で光を見ることができるかもしれませんね。

 不妊の原因として、女性側に何らかの要因がある場合なら、「女の病気は子宮で治せ」で臍下の三角灸(中条流子孕みの灸点)や仙骨周辺の有名どころのツボ(次髎、胞肓、秩辺など)と下腿の陰経の名灸穴などを繰り出すのが定番の方法です。これが男性側であるとなると、不妊の非エキスパートには、やはり「男の病は腎で治せ」のスローガンを掲げて、腎(先天の精が蓄えられている)の気を高めることを主眼に、腎兪、太渓、関元あたりから攻めるのが無難でしょうかね。

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