週刊あはきワールド 2018年7月25日号 No.579

あはきメンタル~《からだ》と《こころ》の寄り添い編 第2回

あはき師が心理士になって気づいたこと

あはき師・心理士(臨床心理士取得予定)・ あはき心理学研究会 藤田晶子 


◎第1回 あはき臨床と健康心理学の接点(藤田洋輔)
 
 「やっぱり、痛い」。良くなって帰るのだけど、また、すぐ痛みが出てしまうと繰り返す患者さん。施術後何か特別なことをしたのだろうか? と、施術者が痛みの原因を探ろうと伺っても、「特に何もしていない」「いつもと変わりない」と訴える患者さんがここにいらっしゃいます。一方で、整形外科的な問題は年齢相応にはあるが、リスクのあるものではなく、施術者の経験からすると痛みはもう少し軽減していても良いのにな…と思う施術者がここにいます。施術のアプローチを変えてみても変化はない…。自身の技術の限界だろうか、鍼灸施術自体の限界だろうか、と考えている頃、ご自身の生活状況をポツポツと話し始める患者さんがそこにいらっしゃいました。そういった患者さんたちによって、当たり前のようではありますが、抱えた病態と症状緩和に至る過程には個人差があることを教えていただき、そこに患者さんの心理的背景などが関係しているのではないかと考えるようになりました。

 その後、症状を軽減させる方法に、鍼灸施術などの介入のほかに、サポートできることがあるかもしれないと、器用な性格ではありませんが、心理の世界にも足を踏み入れることを決心しました。

1.「本当の主訴」

 私は、2018年3月に臨床心理士養成校である大学院を修了し、現在心理士として、病院やクリニックに勤務しています。大学院に入学する前は、あはき師として13年ほど施術をする日々でしたが、患者さんと向き合う中で、自身の知識や能力不足として感じていたのは、患者さんとの“コミュニケーション”の中から得られる「本当の主訴」を読み取る力でした。
 

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