週刊あはきワールド 2018年8月1日号 No.580

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.52-1

指の病気、バージャー病と爪甲剥離症はこう治す!(その1)

~バージャー病の鍼灸治療と症例~

漢方鼎・酒井はり灸院 酒井茂一 


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 近年、テレビや雑誌で「毛細血管」が注目されるようになった。年齢とともに毛細血管が減ることで、顔のシミ・シワが増え肝臓や肺、脳にまで影響が及び認知症の発症リスクを高めるとまで言い切っている。

 背景には指先の「ゴースト血管」に注目させようとするデジタル顕微鏡(マイクロスコープ)メーカーの意図が働いているのではないかと推測している。が、毛細血管に注目させ、これが全身に影響を与えるという視点は我々鍼灸師にとっては願ってもないチャンスかもしれない。全身状態は末梢の血流に影響を与えるなら、その逆もありと考えることもあながち無理なこじつけにはならないだろう。

 指端の血流量を増やすことを目的として治療していい結果が得られている疾患に「バージャー病(指定難病)」と「爪甲剥離症」がある。バージャー病の治療と症例を今号で、爪甲剥離症のそれを次号で紹介する。どちらも原因不明のまま現在の治療で効果が得られず、当院のウェブページに出してある症例などを見て来院したケースである。

「バージャー病」とは?

 Leo Buergerによって報告されたことから、バージャー病または閉塞性血栓血管炎とも呼ばれ、四肢の末梢血管が閉塞して起こる。下肢動脈に好発し、間欠性跛行や安静時疼痛、虚血性皮膚潰瘍、壊疽などを発症。全国に約1万人いると推計、男性が多くかかる。原因は不明で、喫煙による血管攣縮が強く関与していると疑われており、遺伝性素因もあるという説が有力。

 症状は、指趾の冷感・しびれ・蒼白化、間欠性跛行、激痛を伴い爪の発育不全や皮膚の硬化から皮膚が欠損し潰瘍に移行、壊死に陥ることもある。
 

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