週刊あはきワールド 2018年8月1日号 No.580

からだに触れる からだで触れる 第2回

からだはいつも何かに支えられている

いやしの道協会会長 朽名宗観 


2.からだはいつも何かに支えられている

 今、私はこの文章を書くにあたって、都心のコンクリート建てマンションの一室にある治療院にいて、背もたれ付きの椅子に座って、机上に載せたデスクトップ型のパソコンに向かっています。指はキーボードを叩き、考えあぐねれば腕を組んだりもし、椅子が臀部を支え、床に敷いたカーペットに足裏を置いています。ときどき背もたれに寄りかかりますが、体重を主に受け止めているのは椅子です。

 重力圏外に出た宇宙飛行士でもない限り、私たちのからだは、座ったり、立ったり、寝たり等の姿勢によって、下にあるものはベッド、布団、床、畳、椅子、廊下、地面などさまざまですが、必ず何かによって支えられている、言い換えれば「着地」しています。そして、からだは私たちが自覚しているかいないかにかかわらず、その「肌触り」を絶えず感覚神経が感じとって、それを元に運動神経が出力の微調整をしながら適切な姿勢を維持しています。

 駅の階段をやや慌て気味で昇り降りするとき、靴を隔てていたとしても足裏はコンクリートの床からの反発(肌触り)を感じとって、段差の繰り返しを歩く、走る、二段くらい跳び越すなどのことをやってのけます。立ったり、歩いたり、走ったりすることは、左右の足裏で交互にその下にあるものに触わることに他ならなく、その触り方は手のひらと同じくらいに場面によって無数の加減があり得ます。
 

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