週刊あはきワールド 2018年8月8日号 No.581

新米鍼灸師の研修奮闘物語 File.16

Resident.SeのBSL(Bed Side Learning) Diary(16)

~医学部4年生がともともクリニックに研修にきた!~

鍼灸レジデント2年目 平岡遼 


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 うだるような暑さの日が続いていますね。この頃は35℃という数字を聞いても驚かなくなってきてしまいました。この暑さには蚊も参っているようで殺虫剤の売上が10%も落ちているそうです。人間も熱中症に気をつけないといけませんね。さて、7月26日から31日の6日間、ともともクリニックに自治医科大学医学部4年生のTさんが泊まり込みで研修にいらっしゃいました。TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)では、17年前から医療関係者なら誰でも学べる場を提供しています。鍼灸師や鍼灸学生が医学部生と知り合う機会は少ないためとても刺激になります。今回はともともクリニックの居候レジデントである私が、Tさんと1週間寝食を共にして感じたことを書いていきたいと思います。

■医学部4年生Tさんの登場!

 ともともクリニックには嬉しいことに自治医科大学医学部の東洋医学研究会の部長を務める学生が毎年続けて勉強にいらしてくださっています。Tさんもその流れでいらっしゃいました。私はTOMOTOMOの勉強会でTさんの3代上の先輩までお会いしているので、Tさんともすぐに打ち解けることができました。毎年同じ学校から医学生が勉強にいらしたり、近況を報告してくださったりすることはとてもありがたい繋がりだと思います。Tさんはフットワークが軽く、色んな東洋医学系の勉強会に顔を出しているそうですが、東洋医学を使っている臨床現場では研修したことがなかったそうです。また、西洋医学の方もすでに授業の一環として病棟を回って患者さんを診ているそうですが、外来診療はあまり研修したことがないとのことでした。そのため今回はどちらも見たいという希望でした。

■医学生にかかる責任

 医学部の話を聞ける機会は少ないので、現役の学生であるTさんから話を聞くと、やはりインプットの量がまるで違うなと感じました。Tさんの学校では1年生の後半に解剖の座学と実習があるそうなのですが、なんとその半期で解剖学は終わるそうです。鍼灸学校では2年間かけて解剖学の基本をやってさらに3年生の1年間その復習に授業を当てていますが、医学生は半年でもっと深い内容までやるんですからものすごい密度です。以前、「鍼灸学校の3年間は医学部の3カ月ぐらい」という笑い話を聞いたことがありましたが、まったく冗談ではないんだと感じました。

 一日の終わり、日をまたごうかという時間に、お酒を少し入れながら二人で話をしていると、「高校生の自分には医者は勧めないです」と笑いながら話していました。よく聞くとその背景には医学生にかかる周囲からの期待とプレッシャーがあり、その重圧の中で勉強はもちろんのこと、東洋医学研究会の部長としての仕事や、他の対外的な活動でもいろいろ任されるようになっているということがありました。医学生が抱えているもの、当たり前にこなしているものの大きさや重さを感じさせられました。

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