週刊あはきワールド 2018年8月15日号 No.582

在宅ケア奮闘記 その140

大阪のおばあちゃんはすごい!

~自力で歩くための73歳女性のリハビリ奮闘記~

訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 


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歩けるようになるはずが、ベッドと車椅子の生活に

 普段から腰痛症に悩まされていた73歳の独身女性Tさん。腰椎狭窄症で激しい痛みに襲われ、有名な外科病院で手術が行われた。

 手術は成功し痛みがなくなって歩けるようになるはずだった。術後はそんな説明もあった。しかし…骨髄液が漏れた。術後すぐにリハビリが始まる予定だったのが、3カ月間の安静を強いられた。退院をしてきたのは1年前。下肢筋力は低下して腰痛・膝痛・肩関節痛があり、ベッドと車椅子の生活になっていた。

 自力で立ち上がることはできず、自室からトイレまで這って移動していた。飲食店を経営していた彼女は店を友人に譲り引退。自宅に閉じこもってしまった。ケアマネジャーから依頼があり半年前から施術を行っている。

ベッドに座らせての内転筋トレーニングなどで徐々に改善

 下肢筋力低下で筋肉が萎縮して、膝も股関節もまっすぐには伸びなくなっている。下肢の筋肉の血行が悪かったので血行促進テクニックから始め、関節リラクゼーションテクニックを駆使し、可動域を拡大しながら筋力アップを図るが、なかなか下肢筋力はアップしない。

 ベッドに座らせて内転筋トレーニングを特に行った。AZPに膝の位置を持ってこられないと自重を脛骨に集中させることができなくなる。腓骨では自重を支えることはできない角度になってしまう。

 体重を脛骨にかけていく練習で、「腰が痛い」「膝が痛い」と最初は文句を言っていたけれど、回数を増すごとにコツを覚え、徐々に脛骨に体重が乗るようになってきた。ベッドの支援バーを支えに頭を前に出す練習ができるようになってからは、少しの支えと立位の軌道を確保してあげるだけでベッドからの立位が安全に確実に行えるようになった。

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