週刊あはきワールド 2018年9月5日号 No.584

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.53-1

眩暈は東洋医学でこう治す(1)

~眩暈の病態把握~

アイム鍼灸院総院長 横山奨 


◎本シリーズの過去記事≫≫  見る

【眩暈の医古典籍の記載】

 眩暈とは、いわゆる「めまい」のことである。その時代によって名称は若干異なり、それぞれの医古典籍の記載ではこのようになっている。

素問:頭眩(ずげん)、掉眩(とうげん)、徇蒙招憂(じゅんもうしょうゆう)
霊枢:眩冒(げんぼう)、目眩(もくげん)、眴仆(けんぼく)
金匱要略:冒眩(ぼうげん)、癲眩(てんげん)
諸病源候論:風眩(ふうげん)
聖恵方:頭旋(ずせん)
三因方:眩暈(げんうん)
済生方:眩運(げんうん)
清代以降:眩暈(げんうん)、頭暈(ずうん)

 眩暈の場合、回転性のはげしいめまいを「眩」、ふわふわとするめまいや立ちくらみを「暈」としている。このため上記の名称が、同じめまいを指しているとはいえず、若干のニュアンスの違いや病態の違いがあるといえる。筆者としては、現代でも漢字として使われる「眩暈(げんうん)」もしくは「目眩(もくげん)」が表現として適当ではないかと考えている。

【眩暈の病因】~現代中医学を中心として~

 その病因としては主に「虚・風・火・痰」の4つが考えられ、五臓では「肝・脾・腎」の関与が深い。特に肝の病証は重要である(肝の病については本シリーズの竹下有先生の稿を参照 )。
 

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