週刊あはきワールド 2018年9月12日号 No.585

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.53-2

眩暈は東洋医学でこう治す(2)

~眩暈の症例提示~

アイム鍼灸院院長 横山奨 


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【緒言】

 WHOの鍼灸適応疾患として列挙されている中にメニエール病があるが、その症例報告は少ない。今回、メニエール病と診断された患者の眩暈に対し鍼灸治療(東方会方式接触鍼法)が奏効し、漢方治療との併用により経過が安定した症例を経験したので報告する。

【症例】

初診:X年12月2日。

患者:63歳、男性、会社役員。

主訴:突然のめまい、メニエール病。

現病歴
 X-2年2月、A病院耳鼻科にてメニエール病と診断、イソバイド、アデホス、メチコバールを処方されるが改善はせず。転院し、B病院耳鼻科にてトラベルミンを頓服として処方され運動し汗をかくようにと指導されるが、その後も症状は改善せず、2週間に1回程度の吐き気を伴う強い回転性のめまいがあり、普段からふわふわとしためまいがある。X年8月、会社でのストレスが強くなりめまいの頻度が上がる。X年11月、冷や汗が出るような長時間の回転性のめまいが増える。トラベルミンだけではコントロールがつかいないと感じ始め、鍼灸治療がめまいに有効だと聞き当院を受診。

既往歴:20年ほど前(40歳代)に右耳の突発性難聴。

現症:(耳のつまりを主とした耳の聞こえ」の悪さ(現在は検査上の難聴はない)。ゴーという耳鳴。首肩のこり。足が冷える。口が苦い。口渇はない。二便に異常はないが痔がある。夜中にだいたい2度ぐらい目が覚める。汗をかきやすい、寝汗はない。足がむくむ。

家族歴:特記事項なし。

身体所見:身長169㎝、体重75㎏。

検査所見:血液検査、聴力検査など異常なし。

東洋医学的所見:初診時の脈候は沈・細・滑、六部定位比較脈診にて左関上の弦、左尺中の虚、全体に比べて寸口が浮。腹候は腹力中等度で右側胸脇苦満、上腹部右側の腹直筋攣急、心下痞、小腹不仁、軽度の胃部振水音。背候は、右翳風・天柱・風池・完骨の硬結、脾兪・胃兪の硬結および圧痛。

弁病:眩暈(頭暈)。

弁証:腎精不足、肝鬱気滞、痰飲。

論治:疏肝理気、補腎益精、去痰。
 

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