週刊あはきワールド 2018年9月12日号 No.585

新米鍼灸師の研修奮闘物語 File.17

Resident.SeのBSL(Bed Side Learning) Diary(17)

~スーパーバイザーの下で学ぼう~

鍼灸レジデント2年目 平岡遼 


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 ようやく酷い暑さがやわらいできました。熱中症で搬送された方の数は例年の2倍近くになりそうなデータが出ているようです。今夏は酷暑に加え、6月の大阪北部地震、7月の西日本豪雨、9月の台風21号、そして現在も被害が拡大している北海道胆振東部地震と、死者が出る災害が続いています。被災地の方々には心よりお見舞い申し上げるとともに、私達は今のうちに防災の準備をしっかりとしなければ明日は我が身と肝に銘じなければ、と感じます。

 さて、鍼灸師は卒後教育がないために、学校を卒業してしまうと勉強したいと思ってもその環境がないのは残念なことだと石川先生は常日頃おっしゃっています。医療を学ぶにあたり、スーパーバイザーとなる先生が側にいることは幸せなことです。今回も、自分一人では気づけず石川先生や木村先生に指摘されて初めて気づけたりわかったりした事例を紹介していきたいと思います。

■左肘が痛い49歳女性Yさん

 11日前からの肘屈曲伸展時の左肘外側の痛みを主訴に来院されました。髪を留めようとしたときに初めて痛みに気づき、始めの2、3日が痛みのピークで徐々に減っているそうです。痛みが出るのは肘の動作時のみで、今もフライパンやポットを持つときに痛みがあるそうですが、思い当たる原因は特にありませんでした。私が圧痛の部位を確認すると、腕橈関節の裂隙に圧痛があり、それ以外の骨上や筋付着部、筋腹には圧痛は見つけられませんでした。私は腕橈関節の変形性関節症を疑いましたが、そのあとで石川先生が圧痛を取ると外側上顆と前腕伸筋群にも圧痛がみられ、上腕骨外側上顆炎であることがわかりました。

■なぜ外側上顆炎を疑うのか、という論理的思考を考える

 私が圧痛部位をちゃんとみつけられなかったのには、部位の取り方や圧のかけ方が甘かったこと、外側上顆炎としては軽度で痛みが弱かったことがありましたが、ここでは上記の病歴からなぜ外側上顆炎を強く疑わなければいけないか、というところに焦点を当てて石川先生と私の会話を振り返ろうと思います。

 

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