週刊あはきワールド 2018年9月12日号 No.585

『霊枢』を読もう! 第15回

経筋(経脈の筋肉系統と火針) 第13

欅鍼灸院 名越礼子 


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 足の太陽経筋は、足の小指に起こり、上って外踝に結び、さらに斜に上って膝窩に結びます。その下を行く支脈は、足の外側を循り踵(しょう)部(かかと)に結び、上って跟(こん)部(かかとの地面につく部位)を循り、膝窩に結びます。別行する支脈は、外踝から上ってふくらはぎの外側に結び、さらに上って膝窩内縁に至り、膝窩部にある前の支脈と共にさらに上って臀部に結び、そこから脊を挟んで項部に上ります。ここから別れ出た支脈は、別行して舌根に結びます。項部に直行した先の支脈は、後頭骨に結び、頭部に上り、そこから下って顔面に行き、鼻の両傍に結びます。これより分出した支脈は目の上眼胞(まぶた)を覆い、下って顴骨(かんこつ)部(頬骨)に結びます。その支脈は、腋窩後方の外縁から上って肩髃に結びます。別の支脈は、腋窩下方に入り、上って欠盆に出て、さらに上って完骨(耳後の乳様突起部)に結びます。さらにもう1本の支脈は、欠盆に出て、斜に上って顴骨部に出ます。

 本経筋に発生する病症は、足の小指の牽引痛、足跟(こん)部の腫痛、膝窩部の拘攣、脊柱が反り返る、項部の筋拘急、肩が挙げられない、腋部が引っ張られて欠盆まで縛られるような痛み、肩を左右に揺らせないなどです。治療は、燔針(はんしん)(焼き針、火針)を用いて、すばやく速刺即抜の手法を行います。効果が見られるまで何回も行います。痛むところがツボです。このような症状を仲春痹(仲春は陰暦2月、足の太陽の経は2月の気に応じる)といいます。
 

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