週刊あはきワールド 2018年9月19日号 No.586

全力で治す東西両医療 第29回

ともともクリニック全力カンファレンス中継(18)

~古代人は神経内科医だった!是動病と所生病から紐解く~

 (1)荒川和子(2)木村朗子(3)石川家明 


◎第28回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(17)
      ~証に対する経穴効能を考える3~
      (荒川和子・木村朗子・石川家明)
◎第27回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(16)
      ~証に対する経穴効能を考える2~
      (荒川和子・木村朗子・石川家明)
◎第26回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(15)
      ~証に対する経穴効能を考える~
      (荒川和子・木村朗子・石川家明)
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(1)荒川和子:清友会 山田整形外科胃腸科肛門科
(2)木村朗子:ともともクリニック院長
(3)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表

 病のある経脈を特定することが鍼灸診察の最初の順序であったらしい。前2世紀に埋葬された馬王堆墳墓から発掘された『陰陽十一脈灸経』には『霊枢』<経脈編>の祖型が記述されており、そこにはまだ経穴の記載はなかった。それぞれの経脈に特有の経脈病が「是動病」と「所生病」として記載されていた。治療法は灸であり、その経脈上の遠位部位に灸をすえていたらしい。どうやら、経穴は鍼が登場するまではなかったようである。

■ヨモギが邪鬼を追い払う?

木村前回までの復習ですが、そうすると経穴の効能というよりは疾患や病態に対してどの経脈が関係しているかを探り、そこに治療を、灸を施していたのですね。

石川前回も申しましたが、その当時の古代人の鍼灸は、経脈そのものが臨床推論の最初の大事な情報だということです。そこに経脈が通っているという、まず解剖学的概念が一番の根拠だということが分かります。

荒川学生時代、石川先生の授業で「ある経穴にこんな効用があるとされるのが、なぜか分からなくなったら、是動病と所生病を調べなさい」と仰っておられたいたのを思い出します。まずは経脈だったのですね。

石川経脈同士は直接の連結を当時はまだ考えていなかったようで、まだ五行の概念とは結びついてなかったようです。

荒川『太素』や『脈経』を見ていると、陰陽や虚実はあり、内容的には寒熱もありそうですね。

木村八綱の概念はあるのですね。

石川はっきりしているのはそれぞれの経脈に是動病と所生病が当時から記載されているということです。

荒川なんらかの病症を反映する経脈が存在しており、直すためにその経脈の上にお灸をした。

石川そればかりではなく、経脈は邪鬼が浸入して体内入って行くルートでもあった。そのために灸をした。

木村ヨモギが古来、邪鬼を追い払うという習俗を考えると面白いものがあります。

■経脈は気が流れている? 血が流れている?

荒川ああそうですね。気を流して邪鬼を追っ払ったのですか?
 

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