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2018年9月19日号 No.586 |
症例で学ぶ入江FTシステム 第4回 入江式奇経治療による症例(4)~胃痛・全身倦怠感・頭痛・番外編~寺子屋お産塾 田中寿雄 ツイート
はじめに入江式奇経治療による症例(1)(2)(3)では任脈-陰蹻脈・督脈-陽蹻脈を併用した症例を報告しました。奇経治療は定められた宗穴を取穴するという極めて簡潔な処置ですが、広範囲な疾患に素晴らしい効果が実感できる治療システムです。初学者の方々が臨床で効果を実感することはキャリアを重ねるに際して、自信を得る機会となるはずです。古代の医人たちは8つの奇経をそれぞれペアにして処置するシステムを残してくれたように、入江式は≪流注≫を根幹に置いて12経脈・12経別・12経筋の処置も経穴が定められて、奇経の宗穴と同様にシステム化されています。(※入江式では9脈―10脈の陽経ペア・11脈-12脈の陰経ペアの仮説を加えて12奇経としています。) そして、処置にはI・Pコード・焼き鍼を多用することからキャリアを重ねる日々は臨床で不可欠な鍼術の技能を研鑽する努力にも増して、診察力向上に重点を置いて取り組めることが入江システムの大きな利点であると確信しています。 症例1)胃痛・右肩の痛み・2児の母親・大学講師・42歳愁訴:暴飲暴食が続き、食したものが順調に消化されず胃に滞っている感じで、食すると苦しくて食後が辛いですとのこと。前回の入江式奇経治療による症例(3)では胃痛の愁訴に対して任・督-蹻脈を併用した症例を報告しましたが、愁訴は同じようであっても各疾患にはさまざまな原因・病態があり、診察・診断が不可欠であるのは当然です。今回報告した症例の処置は同じ奇経でありながら、違ったペアの処置でした。 診察・診断:入江式FTによる診察にて異常経脈は右の胃経。 次のような診察手順で行いました。 図1はS3のセンサーを左右の掌に当て、FT診は右掌Sm、左掌St。 図2は胃の腹部診断部にFT診でSt。 図3は左右の胃経上に母指と中指を拡げたセンサーでFT診は右胃経Sm、左胃経St。 図4は入江式腹部奇経診断部の左天枢(入江式9脈-10脈の陽経診断部)にS1のセンサーでSt。 (続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます) |
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