週刊あはきワールド 2018年10月10日号 No.589

治療家のためのセルフエクササイズ 第30回

多くの身体部位を一度に対処するエクササイズ

~ボックスニートゥーチェスト~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


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 腰痛や肩こりなど悩んでいる方は、猫背の姿勢になりやすいという共通した傾向があります。これは、前かがみで作業することの多い治療家にも当てはまることではないでしょうか。

 猫背には、硬くなりがちな筋肉と弱化しやすい筋肉を把握し、対処することが大切です。多くの場合、猫背で腰痛の症状を持っている人は、大胸筋が硬くなり胸が狭まり、上背部の筋が弱化しています。これに伴って、腹筋が弱まり、腰が硬くなります。腰の姿勢は反っている場合と、フラットの場合がありますが、いずれの場合も腰の筋は硬くなります。殿部の筋群も弱化し、その拮抗筋である股関節屈曲筋群は硬くなる傾向にあります。これらをまとめると、胸、腰、股関節屈曲筋群が硬くなり、背中、腹部、殿部の筋が弱化します。

 このような筋バランスを見つけると、一般的には、硬くなっている胸の大胸筋、腰部の起立筋、股関節屈曲筋を伸ばすストレッチを行います。そして次に、弱化している腹筋に対しての運動をして、上背部の背筋運動、そして、最後に殿筋のトレーニングになります。この方法は、時間を十分とることができ、それぞれのエクササイズを正しく行うことができれば、行った方がよいのは言うまでもありません。

 しかしながら、中にはトレーニングやストレッチの数が多いと、負担になりエクササイズ自体を続けることができないという方もいるのではないでしょうか。エクササイズリハビリテーションは続けることで効果が出てきますし、初めのうちは、効果的なエクササイズを一つ行うだけでもよいのかもしれません。このような時には、体の多くの部位を一度に対処できるエクササイズを一つ行うことも、効果を上げるための選択肢の一つかもしれません。 

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