週刊あはきワールド 2018年10月17日号 No.590

臨床万事塞翁が馬 その5

陰陽してますか?

大阪漢方鍼医会 森本繁太郎 


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1.陰陽論に守られて!

 いきなりで申し訳ないのですが、今回のテーマは「陰陽論」です。なんてなことを言いますと、読者の皆様は二・三歩後退りをして目を点にされたり、白黒されてしまったかも知れませんね。そして、聞こえるんです、私のこの脳味噌の両側にくっついている耳に、「そんなのお前にできるのか? できるわけねえだろう!」てな的を射た言葉が……。

 そうなんです、その通りなんです。私はしがない昭和の鍼灸師でしかありませんので、この崇高なる「陰陽論」をばとうとうと論じるなんてな芸当はできませんし、するつもりも全然ありません。でも、幸いにもたった一つだけ、この私にもできることがあるんです、あったんです、なぜか!

 つまりですね、それは実際に「陰陽論」を実践してきた体験を語ることなんです。と申しましても、この私が言う程度のことですからそれほどのものではないんですが。

2.陰陽論とはいったい何ぞや?

 ここは鍼灸などの世界に身を置いていらっしゃる読者を対象にしたサイトですから、「陰陽論」に関しましてもまずそれなりの知識をお持ちの方々が多いと思いますが、成り行き上軽くおさらいのようなものでもいたしましょう。

 ええっと、陰陽とはですね、少し小難しく言えば、中国古代の哲学理論で、古人の自然界の事物の性質およびその発展や変化の規則に対する認識なんです。

 要するに、この宇宙にある物質や現象を、陰と陽という2つのカテゴリーに分けることで、それらの置かれている状態や働きを説明できる、とても便利な理論だと考えていただいたらいかがでしょう。

 ただ、この素晴らしき理論も知っているだけでは、まあ知識レベルでしかありません。しかし、これを人生や臨床の場で応用や運用することで、見識レベルの臨床家にも成長できるんじゃないでしょうか。つまりはインフォメーション臨床家から、インテリジェンス臨床家に格が上がったようなものでしょうかね。

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