週刊あはきワールド 2018年10月17日号 No.590

『クリニカルエクササイズ』へのいざない 上

体を楽に効率よく動かすための機能的エクササイズを現場で役立てよう!

~『クリニカルエクササイズ』の「まえがき」より~

 山下貴士 


 このほど、『クリニカルエクササイズ トレーナー、治療家のための機能的エクササイズ入門』を上梓いたしました。ここでは、本の紹介を兼ねて、本書から「まえがき」と「あとがき」を今号と次号の2回にわたって転載させていただきます。(編集部)

まえがき

クリニカルエクササイズ トレーナー、治療家のための機能的エクササイズ入門(山下貴士)  このたび、クリニカルエクササイズをテーマにして、この本を出版することとなりました。この本は、私がアスレチックトレーナーとして、20数年間現場で活動していく中で、用いてきたエクササイズを紹介、解説したものです。

 エクササイズの流れは、この20年でずいぶん変化してきました。大きな力を出すために、筋肉をたくさんつけるという考えから、体の使い方を良くして大きな力を出すという理論に変わりつつあります。なぜ、筋肉に頼った力発揮の方法が敬遠されるようになってきたかというと、そのような力の出し方は、どこかの特定の関節に負担をかけ、全体のバランスを崩してしまうからです。そして、ゆくゆくは障害へと発展してしまうことも多いからです。

 体の使い方を良くして力を出すということは、どのようなことでしょうか。このことを、別の言い方をすると、「体の使い方を効率よくし、自分からはできるだけ力を出さず、相手に大きな力を伝えていく」ということです。このような力の出し方は、スポーツの世界で特に重要視されますが、日常生活でも大切です。なぜなら、そのような体の使い方は、自分からのエネルギー発揮が少ないため、必然的に疲労も溜まりにくくなるからです。よくエネルギーが十分なことをスタミナがあると言いますが、この考え方はスタミナというエネルギーを増やすのではなく、限られたエネルギーを効率よく使い、長時間元気に動き続けることができるようにするということです。

 また、効率の良い動きには良い姿勢が欠かせません。「姿勢」とは非常に興味深い言葉です。特に興味深いのは、「姿勢」が体の状態だけでなく、心の状態も示すことです。たとえば、「本番に立ち向かう姿勢」などという使い方です。確かに、私たちも心が沈むと背中が丸まり下を向きます。反対に、気持ちが晴れ晴れとしていると、背筋が伸びて胸を張っています。悪い姿勢から良い動きは生まれません。効率の良い動きを身につけるということは、体の姿勢を正すことになり、心の状態を良くすることにもつながることを示しています。つまり、体を楽に自由に使うことができれば、リラックスしストレスなく、心も前向きになれるのではないでしょうか。

 私たちの多くはこれまでの人生の中で、必ずしも効率の良くない体の使い方や姿勢を覚え、使い続けています。この本のエクササイズには、それらを改善するヒントがちりばめられているので、ぜひご自分にふさわしいエクササイズを見つけ、それぞれの現場で役立てていただければ幸いです。

★『クリニカルエクササイズ』に興味のある方は≫≫ Click Here!
 
この記事に対するご意見やご感想をお寄せください≫≫ Click Here!
 
クリニカルエクササイズセミナー
2019年2月開催
日  時 2019年2月17日(日)9時45分~16時45分
内  容 体を楽に効率よく動かすための機能的エクササイズを学ぶ
講  師 山下貴士(アスレチックトレーナー&鍼灸師)
テキスト クリニカルエクササイズ
トレーナー、治療家のための機能的エクササイズ入門
会  場 東京都内
詳  細 https://www.human-world.co.jp/seminer/seminer093.html




トップページにもどる