週刊あはきワールド 2018年11月7日号 No.592

Dr.シノハラの鍼灸徒然草 第19話

生理痛で動けません!?

~気滞血瘀型の生理痛の症例~

九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科 篠原昭二 


◎第16話 目が痒い!
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生理痛で動けません!?

 19歳の女子学生(A)、実技実習の最中にお腹に手を当てて、ベッドにうつ伏した格好で座っている。状態を尋ねたところ、生理痛で我慢ができず、普通に座っていることができない(動けません)とのこと。そこで、他の学生には、今日の実習の要点を説明し、注意点等を確認した上で、女子学生の様子を見てみた。

女子学生(A)の病態

 顔は青ざめて、苦悶感が漂っている。舌下静脈は怒張し、顔色は青白く、眼球結膜も青い(気滞)。靴下を脱がせると、足背部の1、2指間が他の足指に比してわずかに温かく感じられる。通常、肝郁気滞があれば、この部には明らかな熱感が見られることが多いが、今回は、痛みのためか足部は全体に冷えが強い。

 脈は、逆に典型的な弦脈は見られず、滑脈でやや硬い(胃の気不足)。

 行間を切穴すると両側ともに表面が軟弱で強い圧痛が観察されるが右の方がやや強い。また、三陰交は緊張して深部に縦に走る索状の硬結(瘀血反応:腫塊を為す)と圧痛が観察される。したがって、気滞血瘀による生理痛(痛経)と考えられた。

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