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2018年12月5日号 No.596 |
◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.56-1 膝痛はこう治す!(1)~難治性と思われる変形性膝関節症(膝OA)による慢性膝痛に対する鍼治療~(1)大渡泰子(2)緒方昭広 ツイート
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(2)緒方昭広:筑波大学理療科教員養成施設施設長 はじめに変形性膝関節症は大概の鍼灸治療院で遭遇する疾患です。今回は、難治性の慢性的な膝痛を訴える患者に対して1症例をご紹介しますが、第1回目は鍼灸師として必要と思われる膝関節の診察の基礎的診察内容を記載します。正確な診察技術がなければ治療は堂々巡りになり、治癒経過も時間がかかり、患者の負担も大きくなります。よって、病態把握をしっかりしたうえで適切な治療プランを立て、治療することで予後の良い症例を積み重ねていくことが肝要と考えます。膝OAの患者さんのADLを改善することは、その患者にとって大きな喜びを与えることができます。読者の治療技術のスキルアップを期待します。【膝関節について】膝の構成は、大腿骨・脛骨・膝蓋骨で形成されており、大腿骨と脛骨の関節を「FT関節」、膝蓋骨と大腿骨の関節を「PF関節」といいます。また膝関節を支持するものは、内・外半月板、内・外側副靭帯、前・後十字靭帯、膝周囲の筋肉で構成されており、関節の安定性を保っています。 膝関節の筋肉には、大腿四頭筋(内・外側・中間広筋・大腿直筋)が伸展時に関与しており、ハムストリングス(大腿二頭筋長頭・短頭、半腱・半膜様筋)、薄筋、腓腹筋、膝窩筋が屈曲時に関与しています。 また外側面には大腿筋膜張筋からの腸脛靱帯、内側には半腱様筋・薄筋・縫工筋があり、この3筋が「鵞足」を構成しています。また、半月板・靭帯などは体重を支えるための静的支持に関与し、体を動かすための動的支持には筋が関与しています。 (続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます) |
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