週刊あはきワールド 2018年12月5日号 No.596

Dr.シノハラの鍼灸徒然草 第20話

足関節捻挫にも鍼が効く!

~足太陽、少陽経筋病の症例~

九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科 篠原昭二 


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左足関節捻挫をしました!

 20歳の女子学生(A)、左足を引きずり(跛行)ながら、研究室の前を一歩一歩痛そうに歩いている。理由を尋ねると、前日の昼頃にハイヒールを履いて雨で濡れた交差点を急いで渡ろうとしたところ、水たまりのところで左足関節の内反捻挫を起こしたのだという。その後、痛む足をかばいながらなんとか帰途についたが、今朝起きたときから足関節の腫脹および足背部の血腫とともに、内反負荷をかけたり体重をかけると左外果周囲が痛むとのこと。

女子学生(A)の病態

 足関節内反捻挫によって生じた関節痛であることから経筋病であることがわかる。安静時痛や自発痛はないこと、足部の腫脹は軽度であり、わずかに青じみ(血腫)が見られることから、2度程度の捻挫であることがわかる(内反負荷をかけると痛みはあるが、不安定性は存在しない。後日整形外科を受診しており、第2度の捻挫との確定診断を得ている)1)(表1)。外果周囲の圧痛を確認すると照海、丘墟付近の圧痛が顕著であり、解渓や内側部には見られていないことから、照海付近に位置する踵腓靱帯および丘墟付近に位置する前距腓靭帯の部分断裂が疑われた。したがって、東洋医学的には、足太陽および少陽経筋病であることがわかる。
 

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