週刊あはきワールド 2018年12月12日号 No.597

治療家のためのセルフエクササイズ 第32回

筋バランスを整える重要部位1

~ストレッチ編~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


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 肩こりと腰痛は、治療院を訪れる方の二大症状といえますが、同時に施術者自身の2大症状でもあるのではないでしょうか。これらの症状は多くの場合、体の使い方と関係しています。体の使い方が悪いと、筋に負担がかかり、硬くなるということがよくあります。特に体を揉んだりほぐしたりする仕事に従事している方は、筋の使い過ぎも重なり、この傾向が強くあります。

 硬くなっている筋が原因で発症している痛みの症状を取るには、体の使い方を正しくし、硬くなっている筋自体をほぐしたり、鍼を打ったりして、軟らかくすることができます。しかしながら、根本的な症状の解決のためには、体の動きを正すことが必要になってきます。

 どの体の部位の使い方がどのように間違っているのかを見つけることは、大切なのですが、同時に非常に難しいともいえます。そこで、まず硬化しやすい筋と弱化しやすい筋をチェックして、それらの変化を改善することで、姿勢を正すことを行います。こうすることで、誤った動作の習慣により適切に働かなかった筋の機能が回復し、動きも改善してくるのです。そして、徐々に根本的に症状の改善に向かっていくことができます。

 一般的に硬くなりやすい部位には、股関節屈曲筋群、腰部、胸筋群などがあり、弱化しやすい筋には、殿筋群、腹筋群、肩甲骨周囲の背筋群などがあります。これらお互いに拮抗作用をもっており、相関関係があります。筋が硬くなるのは、本来安定性を保つ役割を持つ筋が適切に働いていないことも考えられます。また、筋が弱化するのは、その筋を使わなくても動くことができるような誤った動作パターンを、体が覚えてしまっているからです。これらの筋を、同時に伸ばしたり鍛えたりする方法もありますが、一つの筋を正しく使うことも難しい状況が考えられるので、ここでは、筋を単独で伸ばしたり、鍛えたりする方法をご紹介します。

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