週刊あはきワールド 2018年12月19日号 No.598

臨床万事塞翁が馬 その7

非科学はお嫌いですか?

大阪漢方鍼医会 森本繁太郎 


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1.プラセボ効果

 この「プラセボ効果[偽薬効果]」という現象ですが、これをここで特に詳しく説明する予定はありませんのでご安心ください。と申しながらも、皆様の臨床状況は全く存じ上げませんが、私の場合、この効果に日々何となくではなくて相当お世話になっているように思うんです。したがって、一臨床家といたしましては平気で見過ごす、てなことはできない事象だと思っています。

 この「プラセボ効果」ですが、平たく簡単に言ってしまいますと、薬物や施術そのものの効果ではなくて、投薬や施術された安心感や、医師や我々鍼灸師などへの信頼などの心理作用によって、患者さんの訴える症状が改善してしまう現象のことなんです。要するに「気分」や「ムード」なんですが、こんなことって我々の世界では日常茶飯事じゃないんでしょうか。

 「いやいやそんなことはありませんよ。ありません! プラセボ効果なんかには全く頼らずにちゃんと書物やネットの情報から得た知識をフルに活用したり、習った技術に自分で磨きをかけ、それらを使って治療して成果をしっかり上げていますし、それらに対して論理立てて説明することも可能ですよ!」と呟いていらっしゃる方も、この広い世界ですから、たくさんいらっしゃるんでしょうね、おそらく。

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