週刊あはきワールド 2018年12月19日号 No.598

在宅ケア奮闘記 その144

85歳のHさんが元気でこそ

~極度の認知症の夫と自宅で暮らす道~

訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 


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極度の認知症の夫が大腿骨骨折で救急搬送

 Hさん、85歳の女性。夫婦で暮らしていて夫が玄関先で転倒。大腿骨骨折で救急搬送された。夫は83歳。極度の認知症がある。人工透析もしている。

 夫は透析ができて骨折の手術もできる病院に入院した。それは自宅から車で行けば45分ほどかかる場所にあった。しかし、Hさんはあまり裕福でないため、バスを使い地下鉄を使い、障がい者のためのタクシーチケット(1区間)を利用して2時間かけて病院の夫のもとに通っていた。

 夫は人工透析のことや骨折した場所の術後だということを理解できずに不安がっていた。今まで夫婦で生活していたのだから全く環境が変わり、足は動かすと痛い。妻がいない。必死で周りに訴えるが知らない顔ばかり。しまいに押さえつけられる状態が続き、乱暴になっている。

Hさん、病院通いの疲労でダウン!

 Hさんは夫が可哀想だし、自分が顔を出して話し相手になるだけで夫が穏やかになるのならと透析がない日は病院に見舞いに行くことにしていた。

 朝6時30分、自宅を出る。バス停まで歩きバスに乗る。地下鉄に乗る。タクシー乗り場まで歩いてタクシーでワンメーターの病院へ行く。病院へ着くのが8時半。帰りも同じルートで帰る。
 

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