週刊あはきワールド 2018年12月26日・2019年1月2日合併号 No.599

Let’s はりきゅう遊学 第55話

新穴再考

~いったい何里?・安眠妨害?・1本より3本?~

お灸とハリ治療の専門家 福島哲也 


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 自宅の本を整理していたら、『最新中国 新穴・奇穴集』(三景・1975年発行)という古い本が出てきたので、久しぶりにパラパラとページをめくってみました。この本は、上海中医学院編『針灸学』(人民衛生出版社・1974年7月発行)の穴位編の新穴・奇穴の章を日本語訳したものだそうで、あまり使ったことがないツボが満載の本なのですが、当時の中国で発表された新穴については、深谷伊三郎のいう変動穴(経穴は移動する)の範疇だと捉えていたので、これまであまり興味がありませんでした。

 まあ、平成最後の年末でもあることなので、この機会にちょいと再考してみようと思います。

いったい何里?

 「足三里」というツボは素人でも名前ぐらいは知っているツボで、一見誰にでも簡単に取穴できそうに思えますが、意外に難しいものです。

 「自信をもってツボ取りができる」とういかたは手を挙げなくても結構ですから、今すぐ自分の足三里を取穴してみてください。さてどんな方法でツボを取りましたか? 膝を伸ばして取穴しましたか? それとも、膝を立てて(曲げて)取穴しましたか? 前者だったかたは膝を立てて(曲げて)、後者だったかたは膝を伸ばして、もう一度取穴をしてみてください。皮膚上のツボの位置は、若干変わったはずです。

よく知られている取穴便法(簡単なツボの取りかた)は3つほどありますが、いずれも膝を立てて取穴します。

 足三里の近くには、「里」という字が付く新穴がいくつか散りばめられているようです。

 万里というのはありましたが、百里や千里、三千里というツボはないようです。
 

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