週刊あはきワールド 2018年12月26日・2019年1月2日合併号 No.599

治療家のための薬の基礎知識 第24回

漢方薬の副作用(5)

~麻黄の副作用症例~

千葉大学医学院和漢診療学非常勤講師 和光治療院・漢方薬局 平地治美 


◎第23回 漢方薬の副作用(4)
       ~麻黄~
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 麻黄の主成分エフェドリン類は“交感神経を興奮させる作用がある”ということをこれまで解説してきました。交感神経が興奮するのは緊急事態が起きていると体が感じた場合です。身に危険が迫り、闘ったり逃げなくてはならない場合、体は反応して以下のような状態になります。

・心拍数や血圧を上げて全身の筋肉に素早く血液が行き渡るようにする
・気管支を広げて呼吸しやすくする
・脳はとっさの判断ができるように覚醒度を上げる
・空腹を感じないようにする

 麻黄の副作用は、この麻黄の主作用と言うことができます。咳を止めたくて麻黄剤を服用した場合でも、人によっては血圧が上がったり、動悸がしたり、胃腸障害が起きたり、覚醒して眠れなかったり、ということが起こりうるのです

 また、麻黄剤との飲み合わせとして注意しなくてはならないのは同じく覚醒作用のあるカフェイン、複数の麻黄剤の併用、麻黄剤とエフェドリン製剤の併用などです。(参照:第6回「薬の副作用 その3~薬の飲み合わせ(相互作用)の事例~」)

 以下に筆者が経験した症例をいくつか抜粋します。

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