週刊あはきワールド 2019年1月9日号 No.600

Dr.シノハラの鍼灸徒然草 第21話

背中が痛い!

~足陽明、足太陽、足少陽の3つの経筋病による背部痛の症例~

九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科 篠原昭二 


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右の背中が痛いです!

 22歳の男子学生(A)、先週の金曜日の午前中にトレーニングで20kgのオモリ負荷をかけてスクワットをしていた。その折、右背部に軽度の違和感を覚えていたが、痛みは自覚しなかった。その後徐々に時間経過とともに悪化し、痛みを感じるようになってきた。前後屈動作では痛みは感じないが右回旋をすると右背部の脾兪、胃兪付近が引きつるような痛みを自覚する。安静時には、やや鈍いだるさを自覚する。

男子学生(A)の病態

望診:鼻先の気色が抜けており、脾の異常が示唆される。

舌診:淡白、胖大、嫩、歯痕、湿潤が強い、舌下静脈の怒張は軽度。舌中央部には白膩苔。以上から、脾気虚・湿痰が疑われる。

脈診:肝腎が沈位で無力。脾の滑。以上から、肝腎虚、湿痰が疑われる。

腹診:臍周が硬く、動悸あり、中脘周辺が緊張して按じると不快。胸脇苦満あり。以上から脾、胃、肝の異常が疑われる。

背候診:左胆兪、脾兪、胃兪の硬結、さらに意舎、胃倉の膨隆が顕著である。
 

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