週刊あはきワールド 2019年1月9日号 No.600

地域・家庭医療としての鍼灸のすすめ 第5回(最終回)

地域ケアと日本の将来のケアシステム

一寸法師ハリ治療院 中沢良平 


◎第4回 家族志向ケア
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「包括医療」とは時間的広がりを持つもの

 本来、「包括医療」とは時間的広がりを持つものです。患者の誕生から幼年期や青年期にどのような人生があり、今、目の前にいる病期に治療が必要となり、やがて治療が終わったあとにも人生は続き、要介護期を過ぎて死を迎えますが、こうした時間的広がりのある見方をするのが「包括医療」です。日本では、地域包括ケアは高齢者のみを対象としていますが、本来の目的からすれば世代は関係なく、欧州の国ではそうなっていると聞きます。地域で高齢者だけではなく、幼児も障害者も共にケアし合える地域社会であれば理想かもしれませんね。

[包括医療]
  1.医療と医療の前後を考える=包括医療
  2.患者を歴史的な存在として、過去から未来にかけて考える
  3.自分たちの仕事も地域と相互に影響し合う成長の物語と捉える

 来院されているご家族で、4世代に渡ってケアをさせていただいているケースがあります。1世代目の大腸がんの緩和ケアにかかわり、4世代目は妊娠中の胎児の時からかかわってきました。あと5年ぐらい臨床を続けていると5世代目の方に会えると思います。こうした包括医療の重複、連続を経験している鍼灸マッサージ師の方は多いでしょう。

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