週刊あはきワールド 2019年1月16日号 No.601

治療家のためのセルフエクササイズ 第33回

筋バランスを整える重要部位2

~筋トレ編(1) 大殿筋のトレーニング~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


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殿筋群のトレーニング

 殿筋群には大殿筋、中殿筋、小殿筋がありますが、すべて股関節の機能に重要な役割を持っています。この中で特に重要なのは、大殿筋です。

大殿筋の重要性

 大殿筋の役割は股関節の外旋と伸展ですが、伸展作用は特に重要です。人間の歩行は股関節の伸展によって行われます。股関節伸展は、本来であれば大殿筋が主体になって行われるべきですが、大殿筋以外の働きによっても行うことができます。

 たとえば、腰椎の伸展により、股関節の伸展動作を代償することができます。しかしながら、この動作は腰椎が過伸展となり、椎間関節性の腰痛の原因ともなります。

 また、ハムストリングも股関節伸展動作を行う筋です。本来、ハムストリングは大殿筋を補助して働くべきなのですが、時として大殿筋が十分働いていないため、ハムストリングが過剰に働いてしまい、筋に負担をかけてしまいます。体の中で、最も肉離れの再発を繰り返す部位は、ハムストリングといわれています。この肉離れは、休むと回復するのですが、ダッシュなどハムストリングを激しく使う動作を行うとまた怪我が再発してしまいます。

 この場合、いくらハムストリングを強化したり、ストレッチしても、再発の防止にはならないでしょう。なぜなら、肉離れの原因は大殿筋がうまく使えていないことで、ハムストリングそのものではないからです。

 このようなハムストリングの肉離れの根本的な再発予防には、大殿筋の強化こそが必要なのです。また、大殿筋のトレーニングと同時に、大殿筋の伸展作用を司る股関節屈曲筋群の柔軟性を確保することが重要であることは、言うまでもありません。

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