週刊あはきワールド 2019年2月13日号 No.605

新米鍼灸師の研修奮闘物語 File.22

Resident.SeのBSL(Bed Side Learning) Diary(22)

~患者さんの不安を取り除くのは難しい~

鍼灸レジデント2年目 平岡遼 


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 鍼灸治療を受けにいらっしゃる患者さんの訴えで多いものはなんでしょう。若葉マークの鍼灸師が接する患者さんの多くの訴えは痛みだと思います。そのときに、痛みの原因はなんなのかを考えられなければいけません。治療のやり方や予後の説明が変わってくるからです。今回は、私がいまどのように学んでいるかを紹介し、そしてそれだけでは足りないと感じた症例をお伝えしたいと思います。

■その痛み、なにが痛いの?

 患者さんが「痛い」と訴えたときに考えければいけないのは、“何が”痛いのかです。私がよく先生に怒られることのひとつが「論理的に推論しなさい」ですが、そのためには「いきなり疾患で考えるのではなく、大きなところから考えていく」ことが肝要です。わかりやすい悪い例は、急性腰痛の患者さんを見たときに、ぎっくり腰だと思い込んでしまうことです。しかしカンファレンスをしてみんなで鑑別疾患を挙げていくと、10個を軽く超える疾患を考えなければいけないことに気づきます。当連載の初めの方で紹介しましたが、私のはじめての腰痛患者さんは急性腰痛でした。よくある筋筋膜性腰痛として治療をしてしまっていましたが、その後に尿管結石だったことがわかりました。しっかり原因を考えなければ患者を不幸にしてしまうぞと初っ端からパンチを食らったようでした。さて、とはいえそれぞれの疾患を一つ一つ疑って細かく質問をしていたら時間がいくらあっても足りません。そこで「大きなところから考えていく」ことが必要になります。その一つは解剖学的に考えていく方法です。私を含め、鍼灸師は学校でこのように教わらないので、この考え方に慣れるのに非常に時間がかかってしまうように感じます。

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