週刊あはきワールド 2019年2月20日号 No.606

全力で治す東西両医療 第34回

ともともクリニック全力カンファレンス中継(23)

~すでにお前はベッカムである、でもニセモノになるな~

 (1)荒川和子(2)木村朗子(3)石川家明 


◎第33回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(22)
      ~ツボは外れない、すでにお前はツボである~
      (荒川和子・平岡遼・木村朗子・石川家明)
◎第32回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(21)
      ~『素問』、『霊枢』ではどのように病証を捉えているか~
      (荒川和子・木村朗子・石川家明)
◎第31回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(20)
      ~ぼくらはみんな、生きている~
      (荒川和子・木村朗子・石川家明)
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(1)荒川和子:清友会 山田整形外科胃腸科肛門科
(2)木村朗子:ともともクリニック院長
(3)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表

 前回から、どのように経穴を選択するかを皆さんと話し合っています。経穴は病時の時にしか反応が現れないのか、健康人には作用がないのか。遠隔取穴は必要か? 局所取穴だけでよい場合は? などの経穴の効用について話が進みます。

 経穴には生まれ備わった効用があるらしいこと、病時に現れる反応は個人差があること。前者を「普遍的経穴」、後者を「個人的経穴」と称して、実臨床に沿って話を進めていきます。

■経穴は生まれながらにして働き(穴性)を持っている

荒川前回は「ツボは外れない」という面白いお話をしてくれました。経脈が先か、経穴が先かで出てきたお話のなかでした。経穴ではない経脈上のある一点をとっても効果はあるらしい。しかし、その中でさらに高い効果を求めて経穴が存在しているのではないかというお話でした。

木村私は経穴には生得的に「穴性」があるというのが面白いと感じました。

荒川その穴性は術者がある程度の腕が保証されているならば、同じように効果を出せるはずだと。

石川そうとも思えないのです。最低限切皮痛などの痛みを与えなければ、つまり腕がなくては鍼がさせませんが、でも手さえあれば、経穴の効果は出ていると思います。

荒川先生! 読者に意味が伝わらないかも。(笑)腕前はいらない、刺入時の痛みを与えていなければ誰がやっても効果があるということですか? 痛みを感じさせるとだめですか?

石川痛みを与えても、その後に患者さんが落ち着きを取り戻せばOKだと思います。術者側の施術前の瞑想や、術者の普段の修行とは関係がないというのを強調したいと思います。(笑)

荒川先生、ほんとうに全く関係ないものなのでしょうか?

石川ツボはツボです。

荒川え? どのような意味でしょうか?

石川ツボの身にもなってみてください。ある性質や技能をすでに持って生まれてくるとしたら、彼らが可愛そうだと思いませんか?

木村ハハハ、そうですね。確かに可愛そうかもしれないな。知らないおじさんが自分達経穴の前で精神統一をして、鍼やお灸をして、おじさんに「私が効かせたんだ」と言われたら、経穴達は文句を言いたくなるかも知れない。(笑)

石川その時、鍼を打たれた患者さんの経穴達は悲しみ、鍼を打った施術者のおじさんの経穴も、目の前にいる患者さんの経穴に「ごめんね」をしているに違いありません。

木村(声色を子どもの声に変えて、ミッキーさんのそれよりも甲高く)「ごめんなさい。うちのオヤジは不遜で。皆(経穴)のがんばってる働きを自分のパワーだと勘違いしてるんだ」って。(笑)

荒川先生達! ちょっと読者に説明しなくては。読者の皆様、石川先生と木村先生は笑いの閾値は低く、小学生低学年並との噂です。許してあげてください。

木村いやあ、想像するとおかしくって(笑)、ごめんなさい。

石川ワハハハ。でも、ちゃんと考えれば、ツボを効かせるためには、どちらかと言えば、患者さんの心持ちの落ち着きの方が大事だと思います。

■病時だけではなく、ツボ効果は期待できる

石川さらに強調したいのは、経穴や経穴の組み合わせは今ある痛みだけではなく、健康な体の持ち主にも、これから侵襲する痛みに対しても同様に効果があるということです。

木村鍼麻酔で手術ができるというのはそういうことですから。

荒川病時だから、経穴に反応が現れているわけではない?

石川荒川さんはどう思う?
 

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