週刊あはきワールド 2019年2月20日号 No.606

入江FTシステムによる症例 その9

入江式奇経治療による症例(9)

~五十肩・頭痛~

寺子屋お産塾 田中寿雄 


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はじめに

 五十肩は鍼灸治療の機会がある疾患で、正当な評価を得るケースが少なくない疾患の一つだと思われます。その反面、逆の評価につながることも懸念される疾患でもあります。身近な病態であればあるほど、結果次第では患者の信頼を損ねてしまうことにもなり兼ねないからです。私自身、鍼灸院を開設した当初、五十肩の症例に限らず明確な指針がなく取り組んでいたために苦い経験がありました。

 その意味から五十肩は鍼灸医療のスタンスが明確になる要素を多分に含んでいる疾患とも言える身近な症例かも知れません。

症例1:五十肩・会社員・55歳・男性

愁訴:五十肩

聞・問診:昨年の11月、右肩関節の運動痛が自覚されたので整形外科を受診。五十肩と診断され、物理療法と湿布薬の処方を受けるも改善が自覚できなかった。次にマッサージを受診するも改善が自覚されないとのこと。

 自発痛はないとのことで、両手の上腕を動かしてもらうと、可動域は左右ともにあまり差は見受けられないが、両手を前方に置き上腕を伸ばす動作をしてもらうと、右三角筋の後方に痛みが自覚されますとのこと。 

触診:右胸鎖乳突筋に把握痛。

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