週刊あはきワールド 2019年3月6日号 No.608

Dr.シノハラの鍼灸徒然草 第23話

夜間頻尿!

~夜間1~2回トイレのために目がさめる~

九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科 篠原昭二 


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夜、トイレのために目が覚めます!

 62歳、男。主訴は夜間頻尿。

 間欠性跛行(脊柱管狭窄症)で治療中の患者さんであるが、先月くらいから夜中にトイレで目が覚めるようになったとのこと。お酒を飲みすぎたり、調子が悪い時には、2~3回目が覚めることもある。夜間排尿時にはすっきり出ず、何回も途切れるし、腹圧をかけないとなかなかスムースに排尿できず、時間がかかる。また、夜間は特に余歴(終わったと思ってしまうとパジャマの中で尿が少量漏れる)が起こることも多い。一方、昼間は量はそれほど多くはないが、途中で途切れたり、出にくかったりすることはなく、すっきりと排尿することができる。

 前回まで、歩行時の下肢痛を主訴として、腎の陽気不足および足太陽、少陰経脈病証として治療を行っていた。その結果、歩行距離は徐々に延長して、日常生活では歩行時の痛み(間欠性跛行)はほとんど気にならない状態まで回復してきていた。なお、寝相が悪く、掛け布団を蹴飛ばして寒くて目が覚めることが多いとのこと。

東洋医学的所見

脈診:肝腎の浮、沈位で無力。なお、中から沈の部位でわずかに弦脈が見られ、腎の部位における気の停滞が気になる。脾はわずかに濇脈を帯びる。一息五至。

舌診:暗淡紅、中央部は白厚膩苔(中焦の湿痰、食積)、舌裏の怒張あり(下焦の血瘀:脊柱管狭窄)。

腹診:胃土の緊張、硬結、圧迫による不快感および動悸(胃の腑の異常、湿痰、食積)。両大巨の硬結、圧痛(腎の気滞血瘀)が見られるとともに、中極付近の深部に固いしこり(腎の陽気不足による湿痰血瘀)が触知される。
 

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