週刊あはきワールド 2019年3月20日号 No.610

臨床万事塞翁が馬 その10

1度も会話ができずじまいの患者さん?!

大阪漢方鍼医会 森本繁太郎 


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1.これはどうすべきか?!

 ええっと、皆様はこれまでに声の出せない患者さんを診られたことはおありでしょうか?「そんなのいくらでもあるよ! 昨日も風邪をこじらせて3人ほどやってきたよ。簡単に治してやったがね!」ですか。でしょうね。臨床を続けていますと、珍しくもない症状を訴えて来院される患者さんは結構いらっしゃいますよね。この私も及ばずながら、風邪引き患者さんの声を少しましにして差し上げたことは、まあまあそこそこはあります。

 ところが、本日の患者さんの場合はそういうケースとは少し違っていたんだと思います。どう違っていたかですが、声が出ないと言いますよりも声も言葉も発せられない状態でした。つまり、かすれ声とか痰の引っかかったような声とかと言うものでは全くなくて、声そのものが出せないんです。ひそひそ声もさっぱり出ないんです。会話ができないんです。したがって、こちらが尋ねたことに対して首を振るということで意思表示をするしかないみたいな感じでした。

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