週刊あはきワールド 2019年4月10日号 No.613

治療家のためのセルフエクササイズ 第36回

筋バランスを整える重要部位5

~筋トレ編(4) 腹筋群のトレーニング(その2) スタビリティー腹筋群~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


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スタビリティー腹筋群

 腹直筋以外の腹筋群には、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋があります。この中で、外腹斜筋を腹直筋と同じアウターマッスル、内腹斜筋と腹横筋をインナーマッスル、すなわち主に体幹を安定させる役割を持つスタビリティーマッスル(安定筋)と分類する定義が一般的ですが、ここでは外腹斜筋もスタビリティーマッスルに加えたいと思います。確かに、外腹斜筋も腹直筋と同じように体表に位置し大きな力を発揮するので、モビリティーマッスル(可動筋)と捉えることもできます。しかしながら、筋の付着部や筋の面積でとらえると、内腹斜筋、腹横筋と同じように下部肋骨から骨盤にかけて体幹を広く覆い、体幹を安定させるのに適しているのが、よくわかります。腹直筋の付着部は、恥骨結合から6~7の肋軟骨と剣状突起であり、体の中心線上の狭い位置に限定されています。

腹圧の重要性

 外腹斜筋、内腹斜筋、そして腹横筋は、腹圧を高めるという一つの役割を共同で担っているので、単独で筋を鍛えるというより、すべての筋を同時に鍛えた方が、有効です。腹圧を高めることがなぜ大切かというと、腹圧を高めることで体軸が安定するからです。体の軸が安定すると、軸以外の部位は緊張する必要がないので、手足の無駄な力が抜けます。そのため、手足を楽にパワフルに使え、疲労も少なくなります。野球のピッチャーの投球動作を、「鞭のように腕を振る」、と表現することがありますが、これはまさに体幹がしっかりして、腕の力が抜けた状態を言い表しているのです。反対に、体軸が不安定だとどうなるかというと、体を何とか安定させるために、肩に力が入ったりするなど、不必要な力みが生じます。当然、体の各部位に、無理が生じ、障害の原因にもなります。 

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