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2019年4月17日号 No.614 |
全力で治す東西両医療 第36回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(25)~症状から、東西両医学の臨床推論、そして選穴へ①~(1)荒川和子(2)佐藤もも子(3)木村朗子(4)石川家明 ツイート
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(2)佐藤もも子:ともともクリニック (3)木村朗子:ともともクリニック院長 (4)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表 前回は抗がん剤を使用していて血尿になった患者さんの症状から、どのように選穴をしていくかをカンファレンスいたしました。患者の圧痛情報(=個人的経穴)と要穴(=普遍的経穴)が一致して、蠡溝穴と中都穴を使いました。また、止血の名灸である隠白と大敦を両穴使い施灸しました。当該患者さんは10日ぐらいかけて徐々に血尿は薄いピンクになり、止血しました。さらに、曲泉穴、陰谷穴にも圧痛の著明な患者さんでした。 さて、4月だというのに冷たい雨が日々続いたせいでしょうか? 腰痛の患者さんに混ざって股関節痛、それも急性の股関節痛の方が続けて来院されています。この方たちにも蠡溝穴と中都穴に圧痛が著明で、さらに丘墟か臨泣にも著明な圧痛がみられます。 ■同じ症状の患者さんが続けて来るのは?石川股関節痛の患者さんが集まって来ていますね? いつも、面白いと思うのですが、偶然でしょうね。木村研修医時代にある友人が当直当番になると、その夜、虫垂炎の患者さんが複数運ばれてくるので、先輩医師に嫌われている子がいましたよ。(笑) 石川あははは、可愛そうに。その子の責任ではないのに。 荒川虫垂炎は別にして何か因果関係がある場合もあるかもしれません。 木村八重山諸島では台風が近づいた日にくも膜下出血が多いという論文はありました。1) 石川まさに中風ですね。金元時代から、ようやく卒中はどうも外風ではなさそうだ、外風よりも内風だろうと学説が変化したのですが、こうなってくると、やはり外風も関与しているかもしれないですね。 木村当たり前ですが、伝統医学といえども学説は変化するのですね。 荒川当たり前ですが、伝統は変わって来てもよいのですね。 石川さらに、当たり前ですが、古典に誤謬がないとは限らないわけです。 木村八重島諸島だけの統計といえども、こうやって統計的に事実が分かるのは楽しいですね。 荒川股関節症は風寒湿痹症なので、ここ数日の寒暖差の激しい気候のせいであるとは言えそうですね。 佐藤股関節痛の患者さんは、気温が下がるタイミングで増悪している例が多いと感じています。寒暖差を考慮すると、患者さんに問診する前から痛みの経過を予想できますね。 石川そうですね。でも、風寒湿痹症のなかでも、何で股関節症が多く来院しているのかはわかりませんね。(笑) 木村今日はぎっくり腰が多いなあという日は何日かありましたね。 荒川そういう石川先生には何年か前に、午前中10人の鍼灸の患者さんが全員脊柱管狭窄症だった時がありましたね。 石川そうでしたね。後にも先にも、もうありませんが、その日のたった半日でした。不思議ですね。ともあれ、最近股関節症患者が多いなか、主訴が股関節周囲の疼痛を訴えた患者さんが連日来院しました。 (続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます) |
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