週刊あはきワールド 2019年4月24日号 No.615

あはきメンタル~動きの心理編~ 第6回

技の学び(2)

目白大学大学院心理学研究科教授 奈良雅之 


◎第5回 技の学び(1)
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 テレビのスポーツ娯楽番組で、アスリートが、番号のついた的を射抜くのをよく目にします。一定時間内に達成しなければならないプレッシャーの中で、懸命に取り組むアスリートの姿は感動しますね。このようなチャレンジにはパフォーマンスの正確さが要求されます。

 比較的単純な動作において、速さと正確さはトレードオフであること、すなわち、速さが要求される運動では正確さが犠牲になり、正確さを要求される運動では速さが犠牲になることが知られています。パフォーマンス発揮における速さと正確さは相剋関係にあるということですね。

 私たちが日ごろ行う鍼灸臨床においても、定められた施術時間内に効率よく効果的な施術をするという観点から、施術の速さと正確さは重要かも知れません。

 筆者は、30年前にパフォーマンスの速さと正確さの問題について心理学と運動学の視点から研究し、『体育学研究』という論文誌に発表したことがあります。パフォーマンスの速さと正確さの問題は、種々の技の学びを研究するための基礎となると思ったからです。その研究成果から得られた気づきは、今日の自分自身の施術スキル獲得や学んだ技を発揮する際の手加減などに役立っているのではないかと実感しています。

 ここでは、技の学びについて、パフォーマンスの正確さという視点からお話したいと思います。

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