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2019年5月1日号 No.616 |
◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.61-1 慢性的な痛みに伴う患部及びその周辺の陥下に対する局所治療(1)~その治療法~玉村鍼灸治療院 玉村彰一朗 ツイート
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今回、局所治療について書きますが、本当はそれよりも大切なことがありますので、この場をお借りして述べたいと思います。 皆さんは治療法のスタイル、型といっていいかと思いますが、お持ちでしょうか。治療の一連の流れですね。まだ確立していないのならば、何においても型の習得を優先してください。臨床の場でゆっくり検討したり書物で調べたりといったことをする時間はありません。初めての病気や難病と言われる病気など、途方にくれることもしばしばです。さすがに最近は減りましたが、私などは、初めの頃は迷いの連続でした。それでも経絡治療と出合い、型として定着するようになって、ずいぶんと心に余裕が持てるようになったものです。 私の治療法は経絡治療です。ただ弟子入りしたわけではなく、勉強会に参加していた程度ですが。 型を身につけるのに、お勧めは弟子入りです。これは弟子入りできなかったものの僻みだと思って読んでほしいのですが、弟子入りできた方たちが羨ましくてしかたがない。私から見て彼(彼女)らの何が羨ましいかというと、師匠の視点を持っていることです。彼(彼女)らは、困難な病人(病気)にぶつかったとき、自分の実力では難しくとも「師匠ならどう治療するだろうか」という視点に立つことができるのです。そうすることで、思わぬ治療ができたりする。治療の迷いが少なくなります。 しかしながら、ほとんどの方が弟子入りにはご縁がないのが現実です。なので代案として、どこか勉強会などに参加して一連の治療の型を学ぶことをお勧めします。臨床に立ったとき、非常に心強い助けになってくれます。 まずは型を身につける。その後にさまざまな治療法を自分なりに体得していく。それが自分の実力を上げるコツだと思います。 前置きが長くなりましたが、本題に入ります。 はじめに痛みは姿勢や歩き方を変えます。そして慢性化することでその姿勢や歩き方が常の状態となり、ある場所は筋張って硬くなったり、またある場所は力がなくなり陥下、陥凹※などが起こります。逆に臓腑の不調などで経脈上に硬結や陥下が起こり、その結果、姿勢や歩き方が変化し痛みを生じさせることもあります。どちらにせよ、その患部およびその周辺は形の変化が起こっているわけです。 私の実力ではこういった患者さんに経絡治療、いわゆる遠隔的な治療だけで良くすることができません。形の変化まで起こしてしまった場合、経験的に局所治療(特に陥下、陥凹部に対して)をしっかり行うことが治療のコツのように感じます。 そこで今回はこの場をお借りして、特に陥下、陥凹部に対する私が普段行っている治療法を紹介いたします。 (続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます) |
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