週刊あはきワールド 2019年5月8日号 No.617

臨床に役立つツボの話 第12話

心臓の症状等に即効性があり、経脈、経穴、鍼灸治療の奥深さを体感した内関穴

新医協東京支部鍼灸部会会長 手塚幸忠 


◎第9話 歯科領域の臨床のツボ(小林詔司)
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内関を押したら頻脈が治ったのが、私が古典に興味を持ったきっかけ

 私は疲れが溜まったり、無理が続いたりすると突然頻脈になることがある。病院でも原因はよく分からず、「症状が出ている時に来てください」と言われるのだが、短い時は数十秒ぐらい、長くても数十分で治ってしまうので、治療を受ける機会がなかなかない。

 頓服薬として薬はもらってはいるのだが、この薬を飲むことで心臓の拍動に変化が出ると思うと、なんだか恐ろしく感じる。何とか自分で治せないものかと、頻脈になった時に色々なツボを押してみた。するとある時、内関穴が異常に痛いことに気づいた。ギューッと奥まで押してみると、奥にグミのような塊がある。なんだろうと、それをグリグリ押してみると、何とも言えない痛さと胸の方まで響く感覚がある。そのまま30~40秒ほど押していると、突然そのグミのような物がスーッとなくなり、痛みが消えるとともに、脈が正常に戻った。

 師と仰ぐ先生に「内関のツボを押したら頻脈が治ったんです!」と意気揚々と話してみたら「そりゃそうよ。古典に書いてあるからね」と平然と言われてしまった。自分は大発見したような気でいたのだが、当たり前のことのようである。それから古典に興味を持ち、色々調べてみるようになった。

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