週刊あはきワールド 2019年5月15日号 No.618

在宅ケア奮闘記 その148

前立腺肥大のOさん(83歳男性)は認知症のため排尿困難が自覚できない!

~介護する妻は脊椎症であまり動けない!~

訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 


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Oさんは前立腺肥大で尿が出にくい

 人工透析を受けているOさん、83歳男性。前立腺肥大があって尿が出にくい。ただでさえ人工透析を受けているのだから尿は出ない方なのに、もっと出ないようだ。大概の男性は前立腺が肥大して中には前立腺癌に移行している人もいるようだ。尿が出にくくなっているだけではなく血尿になり中には貧血になってしまう人もいるらしい。

 Oさんは認知症もあり排尿困難が自覚できない。お腹が痛いという表現で済ませてしまう。半年前に転倒して大腿骨頚部骨折をしたが、その時もお腹が痛いと言っていた。おしっこに行きたくてトイレまで行こうとするのだが、何をしに来たか忘れてしまう。下腹部を摩ってぶつぶつ文句を言って自分の椅子に戻ってきて座り込む。部屋の中では器用に手すりを伝って歩くのだが、立ち止まるとずーっと立っている。何かの途中なのだろう。詳しく聞いても勝手に話をして終わってしまう。

 リハビリをしているときに、「ちょっとトイレに行ってきます」と言い出して立ち上がろうとする。「さっきトイレに行きましたよ」と止めると、「そうですか。行きましたか」と言い返す。そしてベッドの端に座らせる。

 膝がすんなりと伸びなくなっている。歩く時でも腰が引けて膝を曲げたままポタポタと手すりにしがみついて歩いている。食も細くなり栄養が足りていない。食べることにも意欲がない。食べたことを忘れて食べ過ぎる認知症の方もいるのに、Oさんはいつも空ろで飄々と生きている感じだ。足というより全体が栄養不足で筋力が低下している。

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