週刊あはきワールド 2019年5月15日号 No.618

レポート

丹塾特別講座 臨床推論 臨床脳(あたま)を創ろう~実戦型ワークショップ~が開催されました!

 萱間洋平 木村朗子 


 
報告:萱間洋平(日本鍼灸理療専門学校)
コメント:木村朗子(ともともクリニック)

 平成も残すところあと1日となった4月29日、毎年この時期恒例となっている丹塾特別講座の模様をお届けいたします。連休中ではありましたが、参加人数は60名を超えとても盛況でした。

臨床脳(あたま)は患者さんのメリットに直結

 臨床推論はclinical reasoningの訳で、診断までのプロセスを指します。同じ患者を前にしても、二人以上の医療者がいれば同じ結論に至らないことは臨床現場でしばしばありますが、それは個の推論能力の違いによるところが多いものです。「医師の最重要な能力とは臨床推論なのだ。症状や徴候の原因を考え、加えて関連した情報を集め、必要な検査を選択し、治療を推奨する。」(クリニカル・リーズニング・ラーニング MEDSi 岩田健太郎訳)とあるように、医療者にとって臨床推論の能力は非常に重要であるとされています。しかも、こうして臨床推論が学問の俎上にのったことで、これらの作業の基本にある認知スキルの分析やバイアスの評価が行われ始めました。どういうときに医療者が診断を間違いやすいのか、ということさえも、学問となってきたのです。それは後世の医療者にとって大きな財産となっていくはずです。現在の医学知識は、わずか2カ月ちょっとで倍になるくらいにexponentialに増大していることを考えると、知識量のみが医療者の価値を決める時代ではなくなってきています。臨床推論は、私たちにエキスパートの頭の中を垣間見せてくれる、そんな学問です。

 午前中は講義形式で行われました。初めに、丹澤章八先生より仮説演繹法を中心とした臨床推論についての講義です。
 

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