週刊あはきワールド 2019年6月19日号 No.622

全力で治す東西両医療 第38回

ともともクリニック全力カンファレンス中継(27)

~災害地へ一緒に行った医学生へ答える~

 (1)石川家明(2)園田幸恵 


◎第37回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(26)
      ~症状から、東西両医学の臨床推論、そして選穴へ②~
      (荒川和子・佐藤もも子・木村朗子・石川家明)
◎第36回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(25)
      ~症状から、東西両医学の臨床推論、そして選穴へ①~
      (荒川和子・佐藤もも子・木村朗子・石川家明)
◎第35回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(24)
      ~症状から、証の鑑別、経穴の選び方を症例でたどると~
      (荒川和子・平岡遼・木村朗子・石川家明)
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(1)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表
(2)園田幸恵:自治医科大4年


会場の前で。突風が吹き、皆の髪が一斉にたなびく。その瞬間カメラのiphonが落下しそうに…


















 6月13日から16日までの4日間、第2回目「災害医療・地域医療研修会@川内村プロジェクト」を終えて、帰宅するやいなや一緒にボランティアに行った医大生からの質問状が届いていました。う~ん、さすがにすばやい!

■医大生からの質問メール

 夜分に失礼いたします。
 自治医大4年の園田です。2日間お世話になりました。

 今回、半膜様筋付着部の広さやOAでの裂隙の変化、ポパイサインが特に印象的でした。
 以前教えていただいた“臨床推論”の実践の難しさを実感しましたが、理解を深められたと思います。
 ありがとうございました。

 以下、疑問点です。
・膠原病を疑うときにお通じについて聞くのはなぜか。
・OAで内側広筋が細くなるのは脚が内反するからですか?
・腸骨稜と肋骨は距離があるように思えるのですが、衝突するのは前傾姿勢によるものですか?
・腫脹があるとき以外でお灸をする人としない人の違いは何か。
・脈診、舌診をするタイミングはいつか。

 今のところ以上の質問をさせてください。よろしくお願いいたします。

■他の医療従事者との共同研修を始めて18年

 私たちTOMOTOMOは18年前から過疎地や離島で医療相談や鍼灸治療のボランティアを行ってきました。当初から、東洋医学の理解をしてもらおうと、他の医療従事者にも呼び掛けて、合宿型の東西両医学の研修も同時に開催していました。

 東北大震災からは主に岩手県大槌町でボランティアを行ってきました。仮設住宅から復興住宅に変わる潮目に、DMAT福島支部のご紹介で、飯館村健康課の「長期避難者に対する健康支援プロジェクト」や「生活習慣病重症化対策」の支援に出向き、戸別訪問のほかに復興住宅などで鍼灸治療を行ってきました。

 今年の3月からは川内村で社会福祉協議会との共催で「災害医療・地域医療研修会@川内村プロジェクト」がスタートしました。このボランティア兼研修合宿は医療従事者ならば誰でも参加できます。東洋医学と西洋医学の臨床実習、災害医療、地域医療、臨床推論、ボランティア実践と、いっぺんで沢山の事が学べる環境です。ボランティアと研修と両方に熱意のある医師、看護師、薬剤師、理学療法士、鍼灸師およびそれらの学生さんたち、私たちと一緒に学びませんか。お気軽にご連絡ください。

■脈診、舌診をするタイミングはいつか?

 園田さんは第1回目に続いての参加です。今回は一般の日に開催したので、土日の休みを利用して2日間のみですが自治医科大のある栃木県から参加してくれました。前回に引き続き、初診患者の医療面接と身体所見をとってもらいました。その後は、スチューデントドクターとして、一緒に診療に入ってもらいました。診療の間、疑問に思ったことを質問してくれたり、カンファレンスでも積極的に発言していただいています。今回はプロジェクト終了直後にも疑問を寄せてくれました。

 素朴な質問の数々、初々しくて素敵ですね。ありがとうございます。読者のみなさんは、質問を見てどう感じられたでしょうか? ふむふむと思ったり、ニヤッと笑ったりしましたか? ああ良いところ突いてくるなあ。見られているなあと感じますよね。特に面白かったのは「脈診、舌診をするタイミングはいつか」の質問でした。園田さん、医療面接が終わって、身体所見の初めの方ですぐに診るのが当たり前です。忘れているんですよ! 思い出して慌てて脈舌診を取りに行ったり、カルテに書いて残すから、慌てて取っているのです!(笑)

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