週刊あはきワールド 2019年7月17日号 No.626

マッスル鍼法実践コラム 第15回

令和に咲かせたい管鍼法改革の花

あんしん堂鍼灸院院長 宮村健二 


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〔ご案内〕

 奇数月の第3水曜日号で、「マッスル鍼法実践コラム」をお届けしています。元号が平成から令和に変わりました。時を一にして、両手刺手管鍼法の技術が完成の域に達したと感じています。

 新しい令和の時代に新しい両手刺手管鍼法の花を咲かせ、日本の鍼の基礎実技のレベルアップに貢献したいと夢を膨らませています。

【手の呼び名】

 両手刺手管鍼法は、両手を刺手として用います。そこで、利き手を上刺手、非利き手を下刺手と呼び分けます。押手という用語は用いません。

Ⅰ.管鍼法改革の歩み
1)学生時代の思い出
 初めて鍼の実技を学んだ時から、何でこんなに組織を押さえつけなければならないのかと、押手について疑問を感じていました。当時は重みのある金属製の鍼管だったので、それを固定するためにはやむを得ないのかなと思いながらも、こんなに押さえつけたら組織がゆがみ、鍼が素直に入りにくいのではないかと、疑問を持ち続けてきました。

2)開業当初の取り組み
 1997年、筑波技術短大の助教授を辞し、故郷金沢で、あんしん堂鍼灸院を開設しました。大学教官を辞した最大の理由は、臨床の中にこそ真の研究課題が埋もれているとの自分なりの思いでした。

 当初は、押手を伴う従来の管鍼法をベースとしていましたが、斜刺については押手をしない方法を採用し、その後直刺についても押手をしない方法が可能なことを実践を通して学んでいきました。

3)授業への導入
 2006年、非常勤講師を勤めている石川県立盲学校の筆者担当の授業に、押手をしない両手刺手管鍼法を導入しました。

 盲学校では、全国的に生徒数が激減しており、石川でも年間よくて2・3名、ひどいときは卒業生0という状態です。そのような中、この10年余りに4名の方が鍼灸院開業に踏み切り、皆さん両手刺手管鍼法を採用し、結果は良いと聞いています。

4)著書『マッスル鍼法』の出版
 2015年、ヒューマンワールドから2冊目の著書、『マッスル鍼法』を出版することができました。その第3章第1節2.で、両手刺手管鍼法の作業工程を紹介しました。しかし、現時点からみると、完成度6割ぐらいの状況であり、読者の皆様には不完全なものをお届けしてしまい、ご迷惑をおかけしたと反省しています。

5)完成度100%に達したと思われる現在
 『マッスル鍼法』出版後、うまずたゆまず技術開発に取り組んだ結果、令和がスタートした今日、ようやく完成度100%と思われる状況に達しました。浮き管の発見と導入がその決め手です。内容については、後述の改革のポイントで詳述します。

6)両手刺手管鍼法は普及の過程へ
 両手刺手管鍼法は、試行錯誤の過程を終え、いよいよ普及の過程へと進むと思われます。可能な限り、多くの機会を捕らえて情報を発信し、多くの方々に受け入れていただけるよう働きかけていきたいと考えています。
 

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