週刊あはきワールド 2019年8月7日号 No.628

Dr.シノハラの鍼灸徒然草 第28話

手が痺れ、全身が痛いのですが!

~線維筋痛症の症例~

九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科 篠原昭二 


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手が腫れて全身が痛いのですが!

 33歳、女。全身の痛み。身長164cm、体重50kg。6月14日初診。

 3年前の朝、突然背中に激痛が起こり起き上がれなくなった。いくつもの病院を受診するも原因が不明で、咋年初めて近医にてレントゲン、血液検査、ACR診断基準を用いた圧痛点測定にて線維筋痛症と診断。背中を動き回る痛みが続き、全身の症状から仕事が継続できず、セカンドオピニオンを求めてK病院を受診したところ、同様な診断とともに、当鍼灸臨床センターを紹介され、受診した。

 両手全体がピリピリとした痛みがあり、朝方は浮腫むことが多い。

 服薬は、リリカ75mg、サインバルタ20mgと30mg。

既往歴:X—5年、帝王切開による出産。

社会歴:アパレル系会社のアルバイト(ダンボール等の運搬といった比較的重労働もある)。

東洋医学的所見

問診:ぶつけた覚えはないが、内出血斑ができやすい(脾不統血)。朝方に痛みが強く、両手はむくんでいることが多い。朝は食欲がなく、食べず、10時を越えるとお腹が空いてくる(脾気不足)。月経前症候群があり、イライラしやすくなる(肝郁気滞)。生理は10日間で量は少なく、色も薄い(血虚)。

舌診:舌は淡白舌で胖嫩、歯痕、薄白苔(図1)。舌下静脈の怒張は少々。
 

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