週刊あはきワールド 2019年8月7日号 No.628

からだに触れる からだで触れる 第14回

教誨師が死刑囚に引導を渡す

いやしの道協会会長 朽名宗観 


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14.教誨師が死刑囚に引導を渡す

 教誨師とは、刑務所に収容されている受刑者の精神的救済や涵養にかかわる役職で、それを担うのは、刑務官や宗教家です。堀川恵子著『教誨師』は、そうした教誨師に焦点を当てたノンフィクション作品です。特に死刑囚の場合は、心身ともに健康状態が保たれていなければ刑は執行できないことになっており、重たい仕事となります。死が面前に迫っている死刑囚にとっては精神的な拠り所となる教誨師は宗教家であることが多く、おざなりな説教では対応しきれない難しさや厳しさがあり、死刑囚が処刑される現場にも立ち会い、最期まで彼(女)らを支えます。

 同著には処刑が執行されようとするまさにその間際に死刑囚から請われて、教誨師が引導をわたすという以下のようなやり取りが描かれています。文中の「桜井」が死刑囚で、「篠田」とあるのは篠田龍雄(1896〜1978)という浄土真宗・僧侶の教誨師、「渡辺」とあるのは渡辺普相(1931〜2012)という同じく浄土真宗・僧侶の教誨師で篠田の弟子筋に当たる人物です。

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