週刊あはきワールド 2019年8月14日号 No.629

臨床に役立つツボの話 第15話

「月経痛」に三陰交が効果あり!

アコール鍼灸治療院 河原保裕 


◎第14話 素晴らしき角孫(天野聡子)
◎第13話 著効! ストレスに太衝+通里(宮脇優輝)
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はじめに

 臨床の現場に出始めの頃、最初に取り扱う疾患は痛み・こりなどの整形疾患が多いのではないだろうか?

 初心者は痛いところに鍼を刺し、こりに対して鍼を刺すという経験を積み重ねながら、それだけでは上手くいかない事例があることを知り、ではどのように治療したらいいのかを試行錯誤しながらいろいろと学んでいくのである。筆者も例外なくその一人である。

 整形外科疾患であれば、筋・骨・神経といったものを対象に考え、そこに経絡の流注・経穴といったものの考えを重ね合わせる。ただその部位に刺鍼するのではなく、どのように鍼を操作すれば、どのような刺激を送れば効果が出るかなども考慮していく。整形外科疾患と経絡・経穴は構造的にもその関係性はイメージしやすいものだが、内傷性疾患(内科・婦人科・精神疾患など)は、どうしてこのツボが効くのだろう? と悩んだ人は少なくないはずである。文献では理論やツボの特性などが記載してあり、理論ずくめで丸め込まれてしまう。なんともイメージしにくいものである。

月経と鍼灸

 月経とは、子孫繁栄のための妊娠・出産に関わる機能のひとつである。本来であれば妊娠を可能とするために胞宮(子宮)に気血(ホルモン)を集めるが、妊娠が成立しなかった場合は新しい栄養源に置き換える必要があるため胞宮に集められた気血を排血する。これが月経である。女性の月経に関わる事柄に対して、鍼灸は非常に有効な治療手段だといえる。初潮が始まり月経が安定するまでの月経のコントロール、妊娠に関する不妊症の治療、妊娠後の妊娠悪阻や逆子などを含む体調管理、出産後の体調管理、更年期における自律神経失調に対する治療など、まさに鍼灸の得意とするところである(図1)。

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