週刊あはきワールド 2019年8月14日号 No.629

新米鍼灸師の研修奮闘物語 File.28

Resident.SeのBSL(Bed Side Learning) Diary(28)

~臨床での「困った!」、こう準備しよう~

鍼灸レジデント3年目 平岡遼 


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 ともともクリニックでは診療後の時間を使って、ひと月の中でいくつも勉強会やカンファレンスを行っています。先生方はスタッフや勉強会参加者の臨床的な弱点を考えながら勉強会の内容ややり方を適宜変えてくださいます。最近新たに始まったのが、対応がうまくできなかったり難しかったりした症例をもとに、スタッフは何を考えてどう対応するべきだったかを記述問題形式でもう一度考えるというものです。日々の患者さんの訴えや症状は様々で、医療者側の準備ができていないと対応がうまくできず困ってしまいます。そういうものをひとつずつ減らす積み重ねが医療者の成長だと思っています。今回は、ベッドサイドで患者さんがふと訴えることに困らないように、どのように考え、準備すればよいかを考えていきたいと思います。

■臨床現場で「困る」のは、患者さんの言葉に反応できないとき

 臨床の現場では、患者さんの訴えや症状を聞いたときに「そうなんですね」と言いながら心の中では「やや、どうしたらいいんだろう、困ったぞ」となるときがあります。そのような困ったときを振り返ってみると、そのほとんどは患者さんから発せられた訴えや症状に対してしかるべき対応が分からないときではないかと気づきました。イメージしやすいようにいくつか挙げてみます。
  1. 患者さんに「インフルエンザワクチンって効くの?」と聞かれた
  2. 患者さんに「〇〇というサプリメントってどうかしら?」と聞かれた
  3. 患者さんに「オリーブオイルを毎日スプーン1杯飲むと身体にいいの?」と聞かれた
  4. 患者さんに「最近よく足が浮腫むのでちょっと不安」と言われた
  5. 患者さんに「最近手が震えるんだけど大丈夫かしら?」と聞かれた
 患者さんによく言われそうなもので、かつ複雑すぎないものを挙げてみました。ほとんどは実際に私が言われたことや、先生の診療のBSL(ベッドサイドラーニング)をさせていただいているときに出会ったものです。このくらいの難易度の状況は、言葉や症状を変えて臨床では日々たくさん起こります。学生や新米鍼灸師はまずこういうものに対応できるようにしていかなければいけません。そして、ちゃんとできているかな? と自分を省みたときに意外とできていないのではないかと感じました。

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