週刊あはきワールド 2019年9月4日号 No.632

からだに触れる からだで触れる 第15回

少年院の教官が問題児のこころを開く

いやしの道協会会長 朽名宗観 


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15.少年院の教官が問題児のこころを開く

 次に取り上げるのは、石川義博著『少年非行の矯正と治療』に記されている、少年院で教官が問題行動のやまない少年のからだをタオルで拭うという振る舞いが少年のこころに届き、両者にこころの触れ合いが生じて、更生へのきっかけをつかんだという話です。少年は、貧しい母子家庭に育ち、暴力沙汰を重ねるうちに誘われて暴力団員となり、銃刀剣類及び覚せい剤不法所持で逮捕され、少年院に送られてきましたが、そこでも反抗的、暴力的な行動を繰り返していました。一人の教官がこの少年に関心を持ち、治療的なアプローチの方法を探るために彼についての情報を集めはじめました。この情報を集めるという段階は、図版5で言えば「アタマ」の比重が大きい作業と言えます。しかし、教官にそれをさせた背景には、少年との交感が成り立つ地点を見つけようとする情動があり、単に「アタマ」による作業ではなかったことも事実です。
 

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