週刊あはきワールド 2019年11月6日号 No.640

東京2020オリンピック・パラリンピック大会に向けて 第13回

ブラインドパラリンピックスポーツ(1)

~ゴールボール~

筑波大学オリンピック・パラリンピック総合推進室 宮本俊和 


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Ⅰ. はじめに

  先日の11月2日〜3日に、足立区立総合スポーツセンターで日本ゴールボール選手権大会が行われ、私も筑波大学附属視覚特別支援学校のチームをサポートして来ました。

 この大会では、予選会を勝ち進んだクラブチームが集結し日本一の座をかけて争います。アイシェード(目隠し)をすれば晴眼者でも参加でき、予選会では順天堂大学のチームが参加していました(晴眼者はパラリンピックには出られない)。

 ゴールボールの女子代表は、ロンドンパラリンピック大会で金メダルを獲得しているにもかかわらず、これまでの選手権大会では観戦する人はほとんどいませんでした。しかし、今年は、ほぼ満席になり東京2020大会に向けた関心が高まっています。東京大会では男子のゴールボールチームも初めて参加します。

 今回は視覚障害パラリンピックの中のゴールボールを紹介します。

Ⅱ.ゴールボールとは

 ゴールボールは、ブラインドパラスポーツの中でも、陸上競技、水泳、柔道などの既存にあるスポーツと違い視覚障害者のために考案されたスポーツである。もともとは、第二次世界大戦で視覚に傷害を受けた傷痍軍人のリハビリテーションの効果を促進するために考案されたリハビリテーションプログラムの一つで、その後、競技として紹介され、パラリンピック種目になった。

 ゴールボールは、視覚障害の選手が行う対戦型のチームスポーツである。1チーム3名で、攻撃側は鈴の入ったボール(1.25kg)を相手ゴール(高さ1.3m、幅9m)に向かって投球し、守備側は全身を使ってボールをセービングする。選手たちはボールから鳴る鈴の音や相手選手の足音、動く際に生じる床のわずかな振動などを頼りに、攻撃と守備を攻守を交互に入れ替えて得点を競う。

 試合は前後半12分ずつの計24分、ハーフタイムは3分で行われる。選手は視力の程度に関係なく、アイシェード(目隠し)を装着して見えない状態でプレーする。相手ゴールにボールを入れることで得点となる。
 

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